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心はコントロールできない
お釈迦様の言われたのは「自分を捨てましょう」ということでした。 ここで言う自分とは、自分が自分だと認識している自分のことです。 さてここで問題です。少しの時間で良いので考えてみてください。 自分を捨てるイメージができますか? 自分を捨てることができると思いますか?
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恐らくイメージすらできないと思います。 当然自分を捨てることなんてできないと思いますよね。
揺るぎない幸せは自分を捨てた時に手に入る
お釈迦様が悟りを開かれた時、
真理を伝えても理解できる人はいないだろう、と思われたそうです。
そりゃそうですよね、自分の苦しみを取り除きたいと思っている人に、苦しいと思っている自分を捨てろと言われたら、誰でも「ハァーーッ???」ってなります。
誤解のないようにお話しておきますが、お釈迦様が悟られたのは宇宙の真理ですから、自分を捨てるなんて小さなことではありません。
ただ宇宙の真理に基づいて個人の揺るぎない幸せを考えると、自分を捨てる以外に方法はないことから、あらゆるものを捨てろと言われただけです。
ところが、
お釈迦様の元で自分を捨て、悟りを開くことができた弟子もいたけど、お釈迦様の教えに触れても、どうしても自分を捨てることができない弟子もいました。
自分を捨てることができない弟子が、お釈迦様の言葉をどのように人々に伝えたかを想像してみてください。
心のコントロールが幸せへの道と錯覚
さて、わが国ではお釈迦様の言葉がどのように伝わっているのでしょうか。
一言で言うと、心のコントロールをしましょうということですね。
自分を捨てることなんてできないけど、心をコントロールすることはできるのでは、という考え方で、日本人の気質に合ったのか、多くの人が心のコントロールをすれば幸せになると錯覚することになりました。
心のコントロールというと素晴らしいことのように思われるでしょうが、実のところは自分を捨てることができない人が問題をすり替えてもっともらしく伝えた、ごまかし以外の何物でもありません。
だから考え方を変えて心が軽くなったようでも、時間が経ったり何か別の問題が起きたりすると、たちまち心は重くなります。
すると心のコントロールで幸せになれると錯覚している人は、別の新たなコントロール法を探してさまようのです(^^;
中には心のコントロールがうまくできないと言って自己嫌悪になっている人もいます。
そんな人に理解していただきたいのは、心のコントロールが出来ないのが悪いのではなく、心をコントロールしようとすることがそもそも愚かだということです。
心をコントロールすることなんてできないと知ってください(ノ_・。)
そんなことはない、自分は心をきちんとコントロールしていると思われた方、そのように思うこと自体が心をコントロールできていないあかしだと気付いてください。
心がきちんとコントロールされていれば、何を言われても心が反応することはないからです。
心のコントロール?、わしゃーそんなこと教えとらんで、
お釈迦様はそう言われとります。