一つの真実
人の言葉や文字は聞いたり読んだりした人それぞれで解釈が分かれます。
解釈が分かれるものは真実ではありません。
人それぞれが自分の解釈を真実だと勘違いしているだけです。
悟りを考えるときに役立つ一つの真実があります。
それが、この宇宙にあるものは全てエネルギーだ、という物理学の理論です。
さぁイメージしてください。
私たちの体を細かく分解してみましょう。
私たちの体は数十兆もの細胞から成り立っています。
でも、その一つ一つの細胞が私たちの体の最小単位ではありません。
一つの細胞は、さらに細胞膜や染色体やミトコンドリアなどに細かく分けることができます。
しかし細胞膜や染色体も私たちの体の最小単位ではなく、まだまだ小さく分解することができます。
分子レベル、原子レベル、そして素粒子に行き着きます。
素粒子とは物質の最小単位という意味です。
素粒子について詳しく知りたい方は自分でお調べいただくとして、素粒子を一言で表すと、
エネルギーと言うことができます。
私たちの体はたくさんの素粒子、つまりエネルギーが集まって作られていることになります。
そして、
それは私たちの体だけでなく、私たちの身の回りにあるすべてのもの、見えるものも見えないものもすべて同じなのです。
この宇宙にあるものは全てエネルギーと言え、
このことは解釈のしようのない事実であり、誰も反論できない真実なのです。
ちなみに、エネルギーは「物体の状態を変化させるもの」と定義できます。
物理学では、私たちはエネルギーで作られていると証明されていますし、自分の肉体がエネルギーから作られていることは実に簡単に理解できます。
しかし、そのことが理解できたとしても、自分の本体もエネルギーなんだと簡単に思えることはありません。
では私たちは、何が自分自身だと思っているのでしょうか?
なかなかそんなことを考える機会もないでしょうから、少し考えてみてください。
自分の考える自分自身ってなんでしょうか?
正解不正解はありませんので、とりあえず自分は自分自身についてどう思うのか答えを出してみましょう。
悟りとは、自分の本体がエネルギーであると知ることです。
そのための第一歩として、私たちの肉体も含めて、この宇宙のすべては素粒子、すなわちエネルギーから作られているということを理解してください。
参考