本当の自分って?
自分が自分だと思っている自分は、実は本当の自分ではない。
このことを自分なりに知ることが悟りです。
くどいようですが、信じるのではなく、知るのです。
お話ししたように、お釈迦様の言われた悟りとは言葉で話すと単純なものです。
だから信仰の世界だけにあるのではありません。
お釈迦様が言われた幸せになるただ一つの方法である悟りは、すべての人に用意されているのです。
とは言っても、悟ることは私たち人間にとって最も難しいことでもあります。
ここで再び脳のクセに目を向けてみましょう。
脳のクセは何が何でも自分を守るように働くのは理解していただいていると思います。
ここで言う自分とは、
自分が自分だと思っている自分のことです。
対して悟りからみる自分とは、自分の存在の本源である自分のことです。
存在の本源とは
今の自分が存在できるのは、何があるからなのでしょうか。
その何かが存在の本源です。
その何かがなければ今の自分は存在しません。
その何かが自分の中で明らかになるのが悟りです。
仮にその何かを「命というエネルギー」と呼ぶとすると。
「命というエネルギー」が作用して考えることも感じることも動くこともできる訳ですね。
何に作用するかと言うと、
やはりエネルギーです。
エネルギーがエネルギーに作用して形が変わる、別のエネルギーが現れる、と理解してください。
一つの真実でもお話ししましたが、この宇宙にあるすべてはエネルギーです。
種類の違うエネルギーが作用し合って別のエネルギーを生み出しています。
目に見えるものも目に見えないものもすべてが何らかのエネルギーだと理解できると、自分へのこだわりが少なくなるはずです。
今の自分を
自分が認識している自分ととらえるか、
自分を作り出している「命というエネルギー」ととらえるか
一方は苦しみや悩みのつきない人生、
かたやこだわりのない穏やかな人生。
どちらを選択するのも自由です。