幸せになりたいなら、思考を取り戻しましょう

幸せになる新しい方法
Brain Stock photos by Vecteezy

脳の支配に気付くと出来事に振り回されない

 

「人生は重荷を背負うて遠い道を行くが如し」

徳川家康の言葉です。

徳川家康に言われるまでもなく、人は誰でも何かしら重い荷物を持って生きていることを自覚しています。(^^;

荷物の中には、

悩みや苦しみ
嫉妬に怒り
絶望に悲しみ

などなど実にさまざまなものが大事にしまってあります。

そして、多くの人がその荷物の中身を少しでも軽くする方法を求め、それに応えて多くの人がいろいろな方法を紹介しています。 

悩み相談を始めとして、多くのカウンセリングで使われる手法です。 

こうすれば、こう考えれば、少しは荷物が(心が)軽くなりますよ、という具合ですね。 

 

でも、原始脳に思考が支配されたままでは一旦心が軽くなったように感じても、また何かの出来事で再び心が重くなります。

あなたに限らず、多くの人はこの繰り返しで一生を終えてしまいます。

周りの人たちも同様であるなら仕方がない、それが人生だ、そう思われますか?

それとも、原始脳が思考を支配していることに気づき、思考を自分のものに取り戻し、出来事に左右されない幸せな人生を過ごしたいですか?

原始g脳による思考の支配

脳神経学者たちの間では自由意志などないとの意見が多くあります。

NHKの番組を紹介します。

あなたは自由意志などないと聞かされるとどう考えますか?

「自由な意志、それは幻想なのか?」

私たちは「意志を持って自由に決断をしている」と信じて疑わない。

その「自由な意志」が今回のテーマ。最新の脳科学は、「自由な意志」は脳がつくっている錯覚、幻想かもしれないという。無数の電気信号が飛び交う脳の神経細胞の活動は、意志が関与する前に勝手に動き出し、それによって後付けのように生まれるのが意志だというのだ。では、いったい脳は誰のものなのか。驚きの実験で明らかになる、私という存在の根源を妄想する。

https://www.nhk.jp/p/ts/X4VK5R2LR1/episode/te/K7Z994ZXWN/   NHKヒューマニエンス

自由意志があるのかないのかの論争の始まりは、1983年にアメリカの生理学者ベンジャミン・リベットが脳の電位を測定する実験から導き出した結果により、思考より早く脳が動き出す、と発表してからです。

 

私はパニック障害で苦しんでいる時、自分の思考よりも脳の働きのほうがはるかに優位だと感じていました。

脳に押し付けられるような不安を常に感じていたからです。

思考よりも早く働き始める脳が常に脳の欲求を満たすように思考をコントロールすることで、いろいろな出来事に対する反応には一定のパターンが生まれます。

そのことは、自分や人を観察すると容易に分かります。

深く考えることなく言葉を発し行動するのが見えるはずです。

〇 あの時あんなこと言わなければ良かった

◎ もう少し優しく接していれば良かった

〇 行動した後でしまったと思った

お分かりですか?

これらはすべて思考から出たものではなく、脳の欲求にしたがって出たものです。

結果はどうですか?

命を守る緊急時の場合以外、脳の欲求にしたがって良い結果になることはそれほど多くありません。

脳が不安に感じれば悪いこと、脳が安心すれば良いこと、と自然に判断することになりますから、自分にとって良い出来事なのか悪い出来事なのかは思考の判断を待ちません。

論理的な思考で判断すれば、良い出来事のように思えてもそれほどでもなく、悪い出来事のように思えても実は良いことにつながることだったりします。

脳の支配を受け入れたままでは、出来事に対して一喜一憂する一生から離れることが出来ないのです。

より良い人生を過ごすために、思考より早く脳が働くことが確認された今こそ、自分の思考を大切に考えることが必要です。

原始脳の支配から逃れる

原始脳の欲求は

不安から逃れたい

安心したい

不快から逃れたい

気持ちよくなりたい

だけです。

その中にはあなたの幸せを考慮する仕組みがないのです。

あなたの幸せはあなたの思考の中にあるものです。

思考を原始脳の支配下に置いたままでは理性的な判断は困難です。

例をあげてみましょう。

あなたも例外ではないでしょうが、人の悩みの多くは人間関係にあると言われています。

ということは人間関係さえ良くすることが出来れば多くの悩みは解決されるということです。

そして、

この人間関係ほど原始脳の欲求に任せると難しくなるものはありません。

なぜなら、人より上のポジションを釣ることで原始脳は安心を感じるからです。

お互いの脳がそうですから良い人間関係を築くのが難しいのは当たり前です。

加えて人間関係を難しくしているのが脳の気持ちよくなりたいという欲求。

人より自分が正しいと思うことも脳は気持ち良く感じるのですが、人より自分が優れていると認識するとさらに気持ち良くなります。

そのため、人を貶めて自分の正当性を主張したり悪口を言ったりします。

自慢もそうですし、嫉妬も同じ部類に入ります。

いじめにもこの脳の気持ち良くなりたいという欲求が原因の一つとして考えられます。

悪口を言ったりいじめたりして脳を身持ち良くさせようとするのは簡単な方法ですが、最低の方法でもあります。

もうお分かりかと思いますが、

人間関係を良くし悩みを少なくする秘訣は人より上に立つことで安心を得ようとしない、気持良くなろうとしないことです。

そうでない限り、自分より立場が下の人としか人間関係が築けないことになります。

 

理性的に考え、下とか上とかでなく相手のことを思いやり、認めてあげることで間違いなく人間関係は良くなります。

そうすることで相手もあなたのことを思いやり、認めてくれると思ってください。

それが通用しない相手とは離れることをおすすめします。

付き合いを続けてもいい関係を築くことはできないでしょう。

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あなたの思考はあなたの脳に支配されている

 

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