食と健康

高血圧と塩の関係、塩は本当に悪者なの?

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photo credit: israeltourism via photopin cc

 

今日は塩と高血圧の関係についてお話します。

塩は本当に高血圧を引き起こすのか?

1972年以来続いているこの論争は、
塩擁護派と塩攻撃派のメンツ合戦のようになっていましたが、

1995年、東京大学医学部の藤田敏郎教授の研究で、

人間には、
・食塩をとると血圧が上がり、減塩すると血圧が下がる人(食塩感受性)
・食塩をとっても血圧が上がらず、減塩しても血圧が下がらない人(食塩非感受性)

がいることが明らかになり、不毛な戦いは終わりそうです。

塩擁護派は、減塩しても血圧に変化の無い人を対象にし、
塩攻撃派は、塩を摂ると血圧が上がる人を対象にしていたわけですから、
決着はつかない勝負だったようです。

ただ、塩分と血圧の関係を明らかにするため、
1987年と1988年、世界の32か国、52の地域で、
本格的な大規模疫学調査が実施された結果、

パプアニューギニアなど、生活環境が
他とは極端に違う場所のデータを除くと、
食塩摂取量と高血圧とは関係ない、という結果が出ているように、
食塩非感受性の人が圧倒的に多いようです。

高血圧だからといって、食塩非感受性の人が減塩しても
効果がないだけでなく、極端に減塩をすることにより
日々の生活の中でナトリウムが不足し、
食欲不振や筋力の低下、無気力状態になる危険性もあるということです。

スーパーの食品売場に山のようにある減塩食品。
減塩しょう油や減塩みそ……。
本当は必要無いのでしょうか。

塩は生きていくために必要な物なのだから

もともと、人間の体内には、塩分を調節する仕組みがあり、
余分な塩分は体外に排泄されるようにできています。

食塩をたくさん摂る人は、塩分の多い汗や尿を、
あまり摂らない人は、薄い汗や尿を排泄します。

いつもあまり塩分を摂らない人は、
いくらたくさんの汗を流しても、失う塩分の量は比較的少ないので、
補給する塩分の量も少なくてよいことになります。

遺伝的に食塩感受性が高く、
食塩摂取量が増えると血圧が上がるという人以外は、
普通には食塩を制限する必要はない
と考えられるようになってきています。

塩擁護派と塩攻撃派の、どちらの説を信じるかは自由です。

個人的には、普通の味付けで美味しく食べたいな、と思います。

ただし、心不全や腎不全などの病気の場合は事情が異なりますから、
まずは医師の指導に従ってください。

また、食卓塩と自然塩の戦いはまだ続いていますので、
どちらを選択するかはおまかせします。

いまだに厚生省は、
塩を一日10グラム以下にするよう言っています。

それが本当に正しいかどうかは、誰にも分かりません。

一番厄介な問題は、
塩擁護派と塩攻撃派の研究者や組織の、自分達のメンツを守ろうとする、
人間の悲しい性質だと思うのは、私だけでしょうか。

 
以下の記事もどうぞ参考にしてください。
 ⇒糖尿病と砂糖の切っても切れない関係!?
 ⇒天然塩と精製塩、どっちも塩は塩。

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