ほとんどの痛みは疲れから
腰痛も膝痛もその原因は疲れです。
疲れを抱えた筋肉は硬くなり縮んできます。
そのことで、体を支える力が不足し、神経や血管を圧迫し、痛みを感じます。
私たちの骨格筋は骨と骨をつないでいますから、筋肉が縮むと骨のバランスを崩し、やはり痛みを感じます。
したがって、痛みを取ろうとした時に一番大切になるのは体の疲れを取ることです。
特に急性期には何より安静が必要です。
痛みを我慢して動かしながら治ることは、ストレスになります。
近年では動かしながら治すという説が主流ですが、経験上では2~3日安静にして、その後少しずつ日常生活に戻るのが一番早く痛みが取れると考えています。
またよほどの肥満体でない限り、体重との相関関係はないと思っています。
体重の重い人は毎日筋肉を鍛えているのと同じですから、骨も筋肉もやせた人より強いのが普通です。
全く動かなければ別ですが、体重に対する骨の太さや筋肉の強さの割合は、太った人もやせた人もそんなには変わらないのです。
太った人が腰やひざに痛みを抱えると、やせなければ、と考えるのですが、そのことも誤った考えだと思ってください。
もちろん、きちんと栄養を管理して、関節に負担をかけすぎない運動を取り入れて体重の軽減を図る分にはいいのですが、素人考えでダイエットをしようとすると、筋肉量の低下を招きます。
筋肉が支えきれないから痛みが出ているのにも関わらず、さらに筋肉量が減ればどうなるかわかりますね。
体の疲れをとる、そして筋肉の疲れをとる、ことが出来ればどんな痛みも軽快します。