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天然塩と精製塩、どっちも塩は塩。

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photo credit: kasio69 via photopin cc

 

天然とか自然と聞くと、何やら体に良さそう

って思っていませんか?

そう感じる人は、

天然とか自然でも、危険を含んでいる

ということを頭に入れておきましょう。

極端ですが、
蛇毒もフグ毒も、キノコの毒も、トリカブトの毒も、
全て天然であり、自然のものです。

イメージが良いために、
天然だから、自然だから、体に良さそう、
という理由で受け入れられている食品もたくさんあります。

今日はそんなイメージの天然塩、自然塩についてお話します。

天然塩はミネラルいっぱい!?

生命は海から誕生しました。

そのおかげか、天然塩のイメージは、
海のミネラルをたくさん含み、健康に良いというものです。

そして、精製塩はミネラルが少ないから体に悪い、

というのが多くの人が塩に持っている考えになっています。

そのため、塩の種類によってはにがりを多めに添加し、
ミネラルたっぷり、などと表示したものまであります。

このにがりもダイエットに効果があると言われてから、
急に脚光を浴び、ガンにも有効という説もあります。

ミネラルウォーターやサプリメントなど様々な健康補助食品があるなか、
もっともシンプルで手軽な自然の恵みが「にがり」とも言われています。

その一方で、天然塩と精製塩の間に特記すべき差はないという説もあります。
 

天然塩と精製塩の成分比較
  カルシウム マグネシウム カリウム
食塩 25mg 19mg 120mg
ヒマラヤ岩塩 164mg 91mg 64mg
1日の所要量
(50歳男性)
700mg 350mg 2500mg

 
その根拠は塩のミネラル含有率で、
確かに、食塩とヒマラヤの岩塩では、
ミネラルの含有量に明らかな差があります。

でも、1日の所要量と比較すると、
それほどの差があるわけではありません。

なぜなら、上記のミネラル量は
それぞれの塩100グラム当たりの量だからです。

一般的に推奨されている塩分は1日に10グラム以下、
実際には12~14くらいだそうですから、

ミネラル豊富と言ったところで、
大した量は摂取できないことになります。

しかも、食事の塩分は塩だけではなく
醤油や味噌などにも含まれていますから、
塩から摂取できるミネラルは無視しても良いほどの微量になります。

そのため、天然塩でミネラルの補給は出来ない、というのが
天然塩で健康になるというのは誤解である、とする説の根拠です。

何ごともバランスが大切です。

また、2004年5月30日に放映された発掘!あるある大事典で
「にがりダイエット」が紹介されてから、

にがりはダイエット効果のあるもの

として話題になっていましたが、
その科学的根拠は明確でなく、

飲み過ぎると下痢やミネラルの吸収阻害、
高マグネシウム血症などの悪影響が出る場合があるほか、
過剰摂取は大変危険だとする報告が
国立健康・栄養研究所からなされました。

2004年に神奈川県の知的障害者更生施設で、
職員が誤ってにがりの原液400mlを飲ませたところ血管が詰まり、
女性入所者が死亡する事件が起きたことを受けたものです。

 
天然塩を使うか使わないかは個人の自由ですから、
気に入ったもの、美味しいと思うものを使えばいいのですが、

天然や自然といった言葉に過剰に反応するのは危険かもしれない

ということだけは覚えておいてください。

ちなみに、江戸時代には、

にがりの成分を出来るだけ取り除いた
今の精製塩のような塩を「甘塩」と呼び、

高価で取引されていたそうです。

 
次の記事もぜひ参考にしてください。
 ⇒高血圧と塩の関係、塩は本当に悪者なの?
 ⇒すべて毒にもなれば薬にもなる?

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