① 愛されているか不安で、苦しくなっていませんか?
本当は、もっと素直に恋を楽しみたい。
でも、愛されているかどうか不安でたまらない。
- 相手からの連絡が途絶えると、嫌われたんじゃないかと不安になる。
- 愛されているか試すような言動をしてしまい、後で自己嫌悪に陥る。
- 相手に「好きだよ」と言われることで、やっと自分の価値を実感する。
もしあなたがそう感じているなら、それはあなたの心が弱いからではありません。
実は、愛されたいという苦しみの根源には、あなたの命を守ろうとする“本能”が深く関係しているのです。
② 愛されたい 欲求が苦しみになる理由
私たちの脳の最も古い部分である「原始脳」は、何よりも「安全」を最優先に考えます。
原始時代、集団から見捨てられることは、死を意味しました。
そのため、私たちは常に「他者からの愛や承認」を求め、自分の居場所を確保しようとします。
この本能の働きが、現代社会で以下のような形で「愛されたい」という苦しみを生み出します。
- 「見捨てられる恐怖」:相手からの愛が少しでも感じられなくなると、原始脳は「見捨てられる危険が迫っている」と警鐘を鳴らします。これが、不安や焦りとなり、あなたを苦しめます。
- 「自己肯定感の他者依存」:他者からの愛や評価を得ることで、自分の価値を再確認しようとします。しかし、これは不安定な土台の上に築かれた自己肯定感であり、相手の言動一つで簡単に崩れてしまうため、常に不安を抱えることになります。
このように、 愛されたい という気持ちは、あなたの命を守ろうとする本能から生まれる、厄介な感情なのです。
とは言え、本能の働きは思っている以上に強いものですから無視できるものではありません。
「愛されたい」という思いが頭から離れないときは、自己トレーニングに挑戦してみるのもいいかも。
本能の働きに気づいたあなただからこそ十分に効果的です。
愛される自分になるためのパーソナルトレーニング
「どうすれば愛されるの?」と悩むあなたへ。
その答えを、専門家と一緒に見つけませんか?
愛されるための思考法や具体的な行動を学び、自己肯定感を高めるためのパーソナルトレーニングです。
③ 「愛されていない=価値がない」は本当ですか?
愛されていないと感じるとき、あなたは無意識のうちに「私は価値のない人間だ」という答えを導き出していませんか?
しかし、その答えは、あなたの本能が導き出したものであり、本当にあなたが信じたい答えでしょうか?
愛されていないと、あなたは本当に価値のない人間になってしまうのでしょうか?
「誰かに愛されているから、自分には価値がある」
この思考は、あなたの幸せを、常に相手の気持ちという不安定なものに委ねてしまうことになります。
大切なのは、この本能的な思考に気づき、「愛されているかどうか」と「自分の価値」を切り離して考えることです。自分の意志でこの問いに向き合うことが、愛されたいという苦しみから解放されるための最初のステップなのです。
原始脳は幸せを求めない―その働きを理解する
多くの人が、自分の人生や恋愛がうまくいかない原因を、自分の性格や能力のせいだと考えがちです。しかし、その根本的な理由は、あなたの命を守ろうとする「原始脳」の働きが、現代社会において、あなたの幸せを妨げているからです。
原始脳は、生き延びることが最優先のミッションです。
そのため、あなたの心が満たされているか、楽しいと感じているかといった「幸せ」の概念は持っていません。
原始脳にとって、大切なのはただ一つ、「安心・安全」を確保することです。
原始脳の働きが、幸せから遠ざける具体例
原始脳は、以下のような形で私たちの幸せを妨げます。
- 「他人との比較」という本能原始時代、集団の中で自分の地位を知ることは、生存に不可欠でした。原始脳は、他者との比較を通して、自分の居場所や価値を確認しようとします。
- 原始脳の反応: SNSで幸せそうな友人の投稿を見ると、「自分は劣っているのではないか」と不安になり、自己肯定感が下がります。これは、原始脳が「集団内であなたの地位が低い」と判断し、警鐘を鳴らしているためです。
- 幸せを遠ざける結果: 幸せそうな他者を見て焦りや劣等感を抱き、ありのままの自分を否定してしまいます。
- 「変化への恐怖」という本能原始時代、環境の変化は命の危険を伴うものでした。原始脳は、未知の状況や変化を避け、現状維持を促します。
- 原始脳の反応: 恋愛や仕事で、もっと良い道があるかもしれないと思っても、一歩踏み出すことに強い抵抗を感じます。「このままでいいか…」と変化を避ける思考が生まれます。
- 幸せを遠ざける結果: 新しい出会いや経験を恐れ、成長の機会を逃してしまいます。結果的に、今の状況に不満を感じながらも、抜け出せない苦しみを抱えます。
原始脳の働きを抑える「思考の力」
「原始脳が邪魔をするなら、どうすればいいの?」
その鍵を握るのが、「思考の力」です。あなたの経験が示すように、思考は本能とは違い、幸せを求めています。
原始脳の影響をそのまま受け入れるのではなく、「これは、原始脳の反応だな」と客観的に気づくことが、第一歩です。
たとえば、SNSを見て落ち込んだとき、
「あぁ、今、原始脳が他人と比較して、私に警鐘を鳴らしているな。でも、私の価値は他人の投稿で決まるものではない」
と、自分の意志で思考してみましょう。
自分の意志で、「自分の人生を楽しいものにしよう」と心構えができると、原始脳の働きは自然と弱まります。
- 他人と比べて焦るのではなく、「自分はどうすれば楽しいか?」と考える。
- 変化を恐れるのではなく、「新しい経験をしたら、どんな楽しいことがあるだろう?」とワクワクする。
私の長年のカウンセリング経験では、人生を楽しく過ごそうとすることは、決して難しいことではありません。
なぜなら、あなたの「思考」は、本能とは違い、常に幸せを求めているからです。
原始脳の暴走から思考の力で解放されたとき、あなたの人生は、自分自身の意志で創り出す、より豊かで楽しいものに変わっていくでしょう。
④ 「 愛されたい 」を手放し、本当の自分を取り戻す5つのステップ
ステップ1:苦しんでいる自分を責めない
愛されたいという苦しみは、本能の働きによるもの。まず、そんな自分を許し、受け入れてあげましょう。
ステップ2:自分の感情を観察する
「なぜ、今こんなに不安なんだろう?」と、自分の心に問いかけてみましょう。
相手の言動ではなく、自分の感情に意識を向けることで、客観的な視点が生まれます。
ステップ3:小さな「安心」を積み重ねる
相手からの連絡を待つのではなく、自分の好きなことに没頭する時間を作りましょう。「私は一人でも大丈夫」という、心の安定を自分で創り出す練習をします。
ステップ4:自分の「良いところ」を書き出す
誰かの評価ではなく、自分自身が思う自分の良いところをノートに書き出してみましょう。
どんなに小さなことでも構いません。自分の価値は、誰かの愛ではなく、あなた自身が創り出すものです。
ステップ5:必要なら、プロの力を借りる
「自分一人では、本能からくる思考の癖を直せない」と感じたら、誰かに頼ることも勇気ある一歩です。
客観的な視点を持った専門家と一緒に、心の奥底にある不安と向き合ってみませんか?
⑤ おわりに:あなたは、あなたのままで十分に価値がある
愛されたいと願うことは、決して悪いことではありません。
しかし、その願いがあなたを苦しめているなら、一度立ち止まって、その苦しみの正体を見つめ直す勇気が必要です。
あなたは、誰かに愛されているかどうかに関係なく、この世界でたった一人の、かけがえのない存在です。
そうでなければ、あなたは生まれてきていないからです。
そのことを心から信じられたとき、あなたの恋愛は、もっと自由で、穏やかなものに変わっていくでしょう。
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