恋をしているのに、どうしてこんなに苦しいのだろう…と悩んでいませんか?
- 会えない時間が不安になる
- 連絡が来ないとネガティブな想像ばかりしてしまう
- 相手の気持ちがわからなくてどうしようもなくなる
そんな経験は、誰にでもあります。
「私だけおかしいのかな」「私は愛される価値がないのかな」と感じているあなたにこそ、ぜひ読んでほしい話です。
この苦しさの正体を知るだけで、心が少し軽くなるはずです。
恋が苦しくなる理由:本能の働き
実は、あなたが恋で苦しくなる原因は、あなたの性格や価値観にあるわけではありません。
それは、私たちの生存を司る「原始脳(本能)」の働きが原因なのです。
脳神経学では、脳は思考よりも早く働きを始め、思考に影響を与えると証明されています。
私は思考よりも早く働くこの脳の働きを「本能」と仮定しています。
原始脳の最も重要な役割は、「安心・安全」を確保し、生き延びることです。
私たちのご先祖様は、いつ敵に襲われるかわからない、食料が手に入らないかもしれないという「不確かさ」の中で生きていました。
そのため、脳は「不確かさ=危険」とみなし、あらゆる変化や不確実な状況に対して不安や恐れを感じるようにプログラムされています。
恋が苦しくなる理由:本能の働きを具体例で解説
あなたが恋で苦しくなる原因は、あなたの性格や価値観にあるわけではありません。
お伝えしたように、それはあなたの命を守ろうとする「本能の働き」が、現代の恋愛にうまく適応できていないからです。
しかし、現代に限らず恋愛は「不確かさ」そのものです。
- 相手からの連絡が来ないとき「嫌われたのかな」「他に好きな人ができたのかな」と不安になるのは、原始脳が「関係性が不安定=自分の安全が脅かされる」と判断し、危険信号を鳴らしているからです。
原始時代には、群れから孤立することは死を意味しました。
その恐怖が染みついた遺伝子が、現代の「連絡が来ない」という些細な出来事にも反応しているのです。 - 相手の気持ちが分からなくて悩むとき「私だけこんなに好きなのかな」「本当に愛されているのかな」と疑ってしまうのは、原始脳が「未来が予測できない=安全ではないかも知れない」と感じているからです。
大昔は、協力関係が途絶えることは食料の確保や子育てに影響する大きなリスクでした。
その本能的な不安が、「相手の気持ち」という不確かなものを確定させようと、あなたを必死に思考させているのです。 - 他の人と比べて焦りを感じるとき「周りはみんな幸せそうなのに…」とSNSを見て落ち込むのは、原始脳が「自分の社会的地位が低い=生存競争に負ける」と判断しているからです。
原始時代、集団の中で評価が低いと、生存に必要な資源が手に入りにくくなりました。
この本能が、現代のSNSという「他人の幸せ」を映す鏡に過剰に反応し、焦りや劣等感を生み出しているのです。
このように、恋の苦しさは、あなたが弱いからでも、愛されていないからでもありません。
ただ、あなたの命を守ろうと懸命に働く本能の警報が、現代の恋愛という状況下で誤作動を起こしているだけなのです。
心の持ち方が原因ではない
苦しみの正体は、あなたの脳の仕組みです。
この事実を知るだけで、自分を責める気持ちが少し軽くなるはずです。
本能の目的は「生き延びること」そして「自分の精神を守ること」。
そのためにはなんだってします。
本能は、生き延びるために不安や不快を嫌い、安心や心地良さを求めます。
ほとんどの言動はこの本能の働きが動機になっています。
もちろん犯罪だって、この本能が働いているからです。
言い訳も嫉妬も怒りもマウントも、その奥底には「死にたくない」という強い力が働いているのです。
だから、心の持ち方でどうにかなるほど弱いものではないのです。
本能の力を弱めるのは、本能の働きを理解し、本能に引きずられない思考をすることです。
苦しんでいるのは“脳”であって“あなた”ではない
恋の苦しさに心を蝕まれているとき、私たちは「自分が弱いからだ」「愛されていないからだ」と自分を責めがちです。
しかし、苦しんでいるのはあなた自身ではなく、あなたの命を守ろうと必死になっている「脳」の仕組みです。
苦しみの正体がわかれば、対処法も見えてきます。
これは、あなたが本能に振り回されるのではなく、本能を上手に使いこなす視点を持つための第一歩です。
まずは「苦しさは、本能が引き起こしているものなんだ」と気づいてください。
心理学では、気づくことが思考の方向を変えることができると言われています。
私流に言えば、本能に思考が引きずられないようになる、ということです。
では、どうすればラクになるのか?
「どうすれば安心を取り戻せるのか?」と悩む前に、まずは「安心」を脳に与える習慣を意識して作ってみましょう。
- 呼吸を整える:不安を感じたときは、ゆっくりと深く呼吸をすることに意識を向けてみてください。原始脳は、呼吸が整うと「安全な状態だ」と認識し、落ち着きを取り戻し始めます。
- 感情を書き出す:「なぜ不安なのか」「どうしてイライラするのか」を紙に書き出すことで、頭の中のモヤモヤが整理され、客観的に感情を見つめられるようになります。
- 視点を切り替える:相手の行動ばかりに一喜一憂するのではなく、「自分自身」が今何を感じ、何を求めているのかに意識を向けましょう。相手ではなく、自分自身との関係性を整えることが、結果的に心の安定につながります。
- 幸運を引き寄せる:良い出来事だと思えたことが悪い出来事を呼んだり、悪いと思った出来事が良い出来事を呼んだりと、人生は禍福が入れ代わり立ち代わりやってきます。でも、量子学的に言えば、不安は不安を呼び、安心は安心を呼ぶと言われています。なるようになる、なるようにしかならない、と開き直るのも一つの方法です。だって、次に何が起こるかわからないんですから(笑)
また、人間は不確かなことに対して不安を覚える生き物です。未来が少しでもわかれば安心できると感じるのも、自然な本能の働きです。
もし、相手の気持ちや今後の関係に不安を感じて心が苦しいなら、占いを活用して、未来の可能性を探ってみるのも一つの手です。不安な気持ちを少しでも和らげるために、心の拠り所として利用してみるのもいいでしょう。
一人で抱え込まないで。必要ならプロの手も借りよう
本能の働きは非常に強力です。
だからこそ、恋の苦しさから一人で抜け出せないのはごく自然なことです。
あなたが弱いわけでも、愛されていないわけでもありません。
もし、「自分一人では感情を整理できない」「誰かと一緒に本能の働きと向き合いたい」と感じたら、カウンセリングという選択肢もあります。
「恋」という不確かさに満ちた状況でも、自分自身の心を安定させる方法をプロと一緒に探していくことで、あなたの恋愛はもっと安心に満ちたものに変わっていくはずです。
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おわりに
苦しい恋をしているのは、それだけあなたが一生懸命だからです。
その一生懸命さは、決して無駄なものではありません。
まずは「恋の苦しさは、自分を守るための仕組みだったんだ」と知るだけで、少し楽になるはずです。
あなたの恋が、安心と喜びに満ちたものになりますように。
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