会社を辞めたいのに、退職を言い出せないで、毎日モヤモヤしていませんか?
「自分は決断力がないな…」「会社に迷惑をかけるしな…」「上司や周りの人になんて言われるだろう…」そんな不安が頭をぐるぐると巡るかもしれません。
でも安心してください。
実はこの迷いを生み出す正体は、あなたの性格や決断力の問題ではなく、本能の防衛反応なのです。
脳は変化を危険と認識し、無意識に「現状維持」を選ぼうとします。
だから、言い出せないのは自然なこと。
では、どうすればその不安を軽くし、自分の人生にとって正しい一歩を踏み出せるのでしょうか?
この記事では、心理学や量子学だけでなく、昔から伝えられてきた言葉を使って、人生を楽しむ視点の大切さを理解し、退職を言い出すためのヒントを丁寧に解説します。
読んでいくうちに、「退職を言い出せない自分」を責める必要はないとわかり、心が少しずつ軽くなるはずです。
さあ、一緒に考えてみましょう。
- 1. 退職 を 言い出せない のは弱さじゃない!本能を理解すれば気持ちが軽くなる
- 退職を言い出せない人が抱える典型的な悩みとは?
- 3. 本能をなだめるために大切な4つの視点
- 4.今の仕事に力を注げたか?という自己チェック
- 5. 【実践編】退職を言い出すための具体的ステップ
- 6. ケース別「退職を言い出せない」時の乗り越え方
- 7. まとめ:退職を言い出せないのは本能×人生観の問題
- 📘 付録:原始脳おさらい
- 「私のカウンセリングでできること」
1. 退職 を 言い出せない のは弱さじゃない!本能を理解すれば気持ちが軽くなる
退職を言い出せないと悩む人は多いですが、これはあなたの性格や意思の弱さが原因ではありません。 実は、人間の脳は進化の過程で「変化=危険」と認識するようになっており、退職という行動も本能的に恐怖を感じやすい状況なのです。 脳の奥深くにある原始脳=本能は、生き延びるために進化してきたため、思考よりもはるかに早く反応します。 そのため、理性的に「大丈夫だ」と思っていても、本能が先に不安や恐怖を増幅させ、思考を引きずってしまいます。 たとえば、上司に退職を伝えようとするとき、次のような本能的反応が起こります。
- 不安の増幅:「断られたらどうしよう」「怒られたら怖い」と、頭の中で最悪のシナリオを次々と想像してしまう。
- 現状維持の誘惑:脳は変化を危険と認識するため、「今のままの方が安全」と感じ、退職の決断を先延ばしにする。
- 他者評価の過剰反応:周囲の反応を過大に想像してしまい、「自分が迷惑をかけるのでは」と罪悪感が増す。
これらはすべて、原始脳が持つ防衛本能の働きです。 原始時代の環境では生き残るために必要だった反応が、現代社会では「退職を言い出せない」という悩みとして現れるのです。 理性的に考えられるあなた自身の思考も、本能に引きずられる形で不安が膨らむことがあります。 理解しておくと、次のことが腑に落ちます。
- 言い出せないのは自然な反応であり、弱さではない
- 脳の本能を理解するだけで、不安が少し軽くなる
- 本能を味方につけることで、次の行動に進む準備ができる
本能を理解することで、心の重さを軽くし、自分の人生を楽しむ選択を自然にできるようになります。 とは言え、本能の理解には相当の時間が必要です。 近いうちに辞めたいと考えている人にとっては、困難な作業です。 そこで頼りになるのが、 退職代行サービスです。
退職代行を利用すれば、あなたが直接会社とやり取りをせずに、 法的に正しく、スムーズに退職できるようサポートしてくれます。
私自身のカウンセリングでは「退職代行を使ったおかげで時間的にも精神的にも楽だった」という声も届いています。 「逃げ」ではなく、自分の人生を守るための選択肢の一つとして知っておいて損はないと思います。
退職を言い出せない人が抱える典型的な悩みとは?
私たちの脳は、原始時代の生存本能を受け継いでいます。 当時は、少しの失敗や仲間外れ、地位の低下でも命に直結することがありました。 そのため、人間は未知のものや変化に対して強い不安を感じる仕組みを進化の過程で身につけたのです。 現代社会では、退職という行為は命に関わる危険ではありません。 しかし、原始脳は「集団から外れる」「変化する」ことを危険と判断し、強い不安を生み出すため、退職を言い出せない大きな原因となります。
1. 上司が怖くて言い出せない
上司の性格や過去の態度を思い浮かべ、「怒られたらどうしよう」と本能的に不安が増幅します。 例:残業中に「退職を伝えなければ」と思うたび、心臓がドキドキして言葉が出ない。
2. 迷惑をかけそうで言えない
チームやプロジェクトに迷惑をかけることを考えすぎて、退職を先延ばしにしてしまいます。 例:今のプロジェクトが忙しいとき、「辞めると負担をかける」と思い、切り出す勇気が出ない。
3. 引き止められる不安
退職を告げたら説得されるのではないかという恐怖です。 例:以前に同僚が引き止められて苦労した話を聞き、自分も同じ状況になるのではと不安になる。
4. 家族や周囲の反対が怖い
家族やパートナーの反応を気にしすぎて、退職の意思を伝えにくくなります。 例:「収入が減ると心配される」と想像し、退職の話題を避けてしまう。 このように、退職を言い出せない心理の多くは、原始脳が持つ生存本能や集団維持の仕組みが現代の社会状況に引きずられて現れたものです。 言い換えれば、あなたが迷うのは自然な反応であり、決して自分の決断力のなさではありません。
5. 逃げることは悪いことではない
原始脳は、逃げることを「死の危険」と結びつけて認識していました。 危険な状況から逃げずに、困難に立ち向かう努力・我慢は、命を守るために必要な行動だったのです。 しかし現代社会では、嫌なことや苦痛な状況から逃げることが必ずしも悪いことではありません。 自分の心や体が「もう無理」と感じたときは、無理に我慢するよりも、何をさておいても逃げる選択をすることが必要な場合もあります。 退職を言い出せないと悩むときも同じです。 本能が「今辞めたら危険」と反応しても、現代社会ではあなたの人生を楽しむための決断として、逃げる=退職も自然で正当な選択なのです。
3. 本能をなだめるために大切な4つの視点
退職を言い出せないとき、多くの人は不安や恐怖に引きずられます。 それはお伝えしたように原始脳が働き、本能が「変化は危険」と反応しているからです。 しかし、現代社会では本能の警告をそのまま受け入れる必要はありません。 心を軽くして行動できるようにするには、本能を理解し、適切に“なだめる”ことが大切です。 ここでは、本能を落ち着かせながら、自分の人生をより楽しむための4つの視点をご紹介します。 これらを意識することで、退職の決断だけでなく、日々の選択も自然に軽やかになります。
3-1.人生は楽しむための時間だと理解する
私たちはなぜ生きているのか? この問いに対して、進化心理学と量子学は驚くほど明快な答えを示してくれます。 それは、「人生は楽しむためにある」ということです。
■ 進化心理学:楽しむことは新しい生存戦略
進化心理学によれば、人間の脳は長い進化の過程で「不安」に敏感になるよう設計されてきました。 これは、危険を察知して生き延びるための本能的な仕組みです。 しかし現代社会では、命の危険よりも精神的ストレスが大きな課題となっています。 ここで重要なのが、「楽しむこと」がこの本能の過剰反応をやわらげる力を持っているという点です。 楽しい体験は脳の報酬系を活性化し、ドーパミンの分泌を促します。 これはストレスホルモンであるコルチゾルの働きを抑え、心身のバランスを整える効果があります。
🧠 心理学・進化心理学の観点から重要な文献
1. 『心理学から見た楽しみの意義』岩田昇(広島国際大学) 進化心理学の視点からポジティブ感情の役割を解説していて、「楽しむこと」が人間の進化にどう貢献してきたかを丁寧に論じてあります。マズローの欲求階層とも絡めて、自己実現との関係も深掘りしてるのが魅力的。 2. 『進化心理学で言えること・言えないこと』福川康之(早稲田大学) 進化心理学の基本的な枠組みや「至近要因」と「究極要因」の考え方が整理されていて、感情や行動の進化的背景を理解するのにぴったり。
つまり、楽しむことは単なる娯楽ではなく、進化した脳が選び取った新しい生存戦略なのです。
■ 量子学:楽しむ波動が現実を創る
量子学の世界では、私たちの意識や感情は「波動」として現実に影響を与えると考えられています。 ネガティブな感情にフォーカスすれば、その波動が強まり、同じような現実を引き寄せてしまう。 一方で、楽しさや喜びに意識を向けると、その波動が周囲に広がり、ポジティブな出来事が起こりやすくなるのです。 人間の細胞からは「バイオフォトン」と呼ばれる微細な光粒子が放出されており、これが場の空気を揺らすとされています。 つまり、私たちが楽しさを感じると、そのエネルギーが周囲に伝播し、環境そのものを変えてしまう力があるのです。 この視点に立てば、人生とは「どんな波動を放つか」という選択の連続であり、楽しむことは最も強力な現実創造の手段となります。
⚛️ 量子論・波動の観点からの重要文献
1. 『量子と波』長谷川修司(東京大学) 波動粒子二重性やド・ブロイの位相波の話が出てきて、「楽しむこと」の根源にある不確定性や創造性を考えるヒントになるかも。
■ 楽しむことは、人生の本質に近づく行為
進化心理学が示す「本能の癒し」と、量子学が語る「波動の創造」。 この二つの視点が交差するところに、「人生は楽しむためにある」という確信が生まれます。 楽しむことは、ただの気晴らしではありません。 それは、私たちの脳と宇宙の仕組みが一致して導き出した、最も自然で、最も力強い生き方なのです。
とまぁ、理論は以上の通りですが、
実際に自分の意志で考えてみると、人生は楽しいほうが良いよね、という結論になるのは間違いありません。 にもかかわらず、多くの人が悩み苦しむのは本能の働きがあるからだと考えられます。 本能をなだめるには、人生を楽しもうとするゆるぎない心構えが大きな力になります。
あの孔子も言っている
「之を知る者は、之を好む者に如かず(知っているだけより、好きになる方が学問は身につく)」のあと、さらに続けて、「之を好む者は、之を楽しむ者に如かず(好きなだけより、学問を楽しむ方が速く成長できる)」と言っています。
■ 孔子の教え:楽しむ人が一番
古代中国の思想家、孔子も「楽しむ人が最も充実している」と説いています。 『論語』には、学びや日々の営みに喜びを見出す人こそ、真に満ち足りた人生を送ることができる、という趣旨の言葉が記されています。 進化心理学の視点からも、喜びや楽しさを感じることは脳の報酬系を刺激し、ストレスを和らげる作用があります。 量子学の観点でも、楽しさはポジティブな波動となり、周囲の現実や人間関係に良い影響を与えると考えられています。 つまり、孔子が説いた「楽しむ人が一番」という考えは、古代の知恵であると同時に、現代の科学的知見とも一致しています。 楽しむことは、人生の本質に近づく最も自然な行為なのです。 楽しいこと、好きなことには力を注げる、と解釈してください。 つまり人生は、楽しめる対象を見つけるのが大切、と思いましょう。
3-2. 自分の人生ビジョンを明確にする
退職を言い出せないとき、多くの人は「このまま続けるべきか」「辞めるべきか」という二択で迷いがちです。 しかし、本当に大切なのは「今の会社を辞めるかどうか」ではなく、これから自分がどんな人生を歩みたいかを明確にすることです。 人間の脳は、本能的に「変化=危険」とみなし、現状維持を選ぼうとします。 これは原始脳の防衛反応であり、目先の不安にばかり意識を向けてしまう原因です。 だからこそ、「人生の全体像」を意識することが、本能をなだめる一番の方法になります。 原始時代、身の安全を最優先にして洞窟にこもっていた人たちもいれば、危険を冒して外に出た人もいます。 外に出た人たちが、その後の大きく文明が発達するきっかけとなりました。 私たちの背後には、もれなく進化のエネルギーが作用しています。 あなたの心の奥底にたぎっている夢は、このエネルギーが働いているからです。
■ ビジョンがあると、不安が整理される
たとえば「自分は自由な時間を増やして、家族との時間を大切にしたい」と思うなら、そのビジョンに合わない働き方を続ける必要はありません。 逆に「専門性を磨いて社会に貢献したい」と考えるなら、挑戦できる環境を選ぶべきです。 このようにビジョンがはっきりしていると、退職の判断は「ただの選択肢のひとつ」になり、不安に振り回されなくなります。
■ 量子学的な視点:意識が現実を形づくる
量子学の研究では、観測者の意識が現象のあり方に影響を与えることが知られています。 これは比喩的に言えば、私たちの意識やビジョンが、未来の現実を創り出しているということです。 人生の方向性を明確にすることは、未来の自分に「こんな現実を選びたい」というメッセージを送ることと同じ。 意識が定まれば、行動も自然に定まり、結果的に現実が変わっていきます。
■ 書き出すことで現実感を持たせる
頭の中で考えているだけでは、ビジョンは曖昧なままです。おすすめは、紙に書き出すこと。 ・5年後にどんな暮らしをしていたいか ・どんな人たちに囲まれていたいか ・どんな感情を日常で味わいたいか こうした問いに答えるように書き出すと、ビジョンが具体的になります。 脳は「言語化されたもの」を現実に引き寄せやすい性質があるため、自然と行動も変わっていきます。 つまり、「退職を言い出せない」と悩むときこそ、目先の恐怖にとらわれるのではなく、自分がどんな人生を楽しみたいのかを見つめ直す絶好のチャンスなのです。
3-3. エネルギーの流れ(量子学の補足)を知る
私たちが生きている世界は、物質でできているように見えます。 しかし量子学の視点から見ると、すべての物質や出来事の背後には「エネルギーの流れ」が存在しています。 つまり、退職を迷う気持ちも、あなたの心身を動かす「エネルギーの揺らぎ」としてとらえることができるのです。 すべての物質だけでなく、すべての出来事の背後にもエネルギーの働きがあります。 自分の周りに作用しているエネルギーの働きに思いを向けると、視点が広がります。
■ 出来事は固定されたものではない
量子学では「観測することで現実が決まる」という性質が知られています。 これは比喩的に言えば、あなたがどんな視点で出来事を見るかによって、現実の意味が変わるということです。 退職を「逃げ」と解釈すればネガティブな現実になりますが、「新しいステージへの流れ」と見れば、ポジティブな意味を持つ経験に変わります。
■ 感情はエネルギーとして伝わる
人間の体は細胞レベルで常にエネルギーを放っています。 特に感情は「波動」として周囲に広がり、環境や人間関係にも影響を与えることが研究で示されています。 ネガティブな感情に支配されると、同じような状況を引き寄せやすくなります。 一方で「楽しむ」「ワクワクする」という感覚を大切にすると、そのエネルギーが新しい可能性を呼び込むのです。
■ 退職の迷いもエネルギーの一部
「退職を言い出せない」という葛藤も、エネルギーの流れの中にある自然な現象です。 今は不安が強くても、それは次の段階に進むためのエネルギーの揺れにすぎません。 大切なのは、「この揺らぎすらも人生の一部」と受け止めることです。 そうすれば、不安や迷いも「悪いもの」ではなく、未来へ進むためのエネルギー転換点として理解できるようになります。 つまり、エネルギーの流れを意識することで、退職の不安は“人生の自然なリズム”に変わるのです。 あなたがどんなエネルギーを選んで放つかが、これからの現実を形づくっていきます。
3-4. 「人生万事塞翁が馬」という生き方のヒント
中国の古いことわざに「人生万事塞翁が馬」という言葉があります。 これは、ある出来事が一見不幸に見えても後に幸運をもたらしたり、逆に幸運が不幸の原因になったりするという、人生の予測不可能さを表しています。
■ 塞翁が馬の物語
ある老人の馬が逃げてしまいました。 人々は「不幸だ」と言いましたが、やがてその馬は立派な馬を連れて戻ってきました。 人々は「幸運だ」と言いましたが、その馬に乗った息子が落馬して骨折しました。 ところがその後、戦争が起こり、多くの若者が徴兵されましたが、息子はケガのおかげで戦地に行かずに済んだのです。 この物語は、目の前の出来事に「良い・悪い」と即断することができないという人生の真理を教えています。
■ 退職に当てはめて考える
「退職を言い出せない」という状況も、今の時点では辛い出来事に見えるかもしれません。 しかし後から振り返れば、大きな成長や人生の転機を生む出来事になっている可能性があります。 たとえば、「上司に強く引き止められた経験」が、交渉力や人間関係の学びになることもありますし、「退職して失敗した」と思ったことが、新しいキャリアのきっかけになることもあるのです。
■ 不安も希望も“流れ”の一部
塞翁が馬の考え方は、私たちに「どんな出来事も人生の流れの一部」と受け入れる姿勢を与えてくれます。 退職をめぐる迷いや不安も、その後の人生にとって必要な経験かもしれません。 だからこそ、今の状況を無理に「失敗」とも「成功」とも決めつける必要はないのです。 むしろ「これからどう転じるか楽しみにしてみよう」という余白を残すことで、心はずっと軽くなります。 つまり、「退職を言い出せない今この瞬間ですら、未来への布石」なのです。 塞翁が馬の視点を持てば、不安も希望もすべてがあなたの人生を形づくるかけがえのない一部だと理解できるでしょう。
私の体験
私は30歳の時に突然パニック障害を発症しました。 会社に行きことはもちろん、外出もできない日が続きました。 病院を始め、すすめられた治療はすべて試したものの改善の兆しもなく、人生に失望しました。 末っ子が生まれて半年も経っていなかったので、急に生活の不安も出てきました。 そんな絶望の日々を10か月ほど過ごしたのち、もう何かに頼るのはやめよう、と自分の人生について考え始めました。 生きること、死ぬこと、生まれてきた意味、そんなことを自問自答する中で、自分の背後で働いているエネルギーのイメージが与えられました。 その瞬間、大きな安心感と幸福感が広がり、パニック障害を乗り超えることができました。 あの辛かった日々が私の人生を楽しいものに変えたことで、私にとってのパニック障害の経験は、人生最良の出来事だと今でも思っています。
4.今の仕事に力を注げたか?という自己チェック
退職や転職を考えるとき、多くの人が「後悔しない選択をしたい」と願います。 そのために有効なのが、自分自身に問いかけることです。 「今の仕事に、私は力を注げたか?」 この問いはシンプルですが、実はとても奥深い意味を持っています。
力を注げたと感じる場合
「できることはやった」「環境の中でベストを尽くした」と思えるなら、それは一区切りのサインです。 人は全力を出し切ったときに、自然と次のステージに進む準備が整います。 退職や転職も、単なる逃避ではなく、新しい挑戦として前向きに受け止められるでしょう。
力を注げなかったと感じる場合
「もっとやれたのではないか」と思う気持ちは、罪悪感や未練につながりやすいものです。 しかし、それもまた本能の働きです。 原始脳は「途中でやめる=危険」と判断するため、あなたに「まだ頑張れ」とサインを出すのです。 ここで大切なのは、なぜ力を注げなかったのかを見極めることです。
- 体力やメンタルが限界だった
- 仕事内容や価値観が合わなかった
- 本能の不安(上司が怖い、失敗したらどうしよう)が邪魔をした
これらを理解するだけで、自分を責める気持ちは和らぎます。 そして「だから私は、この環境では力を発揮できなかった」と整理できれば、安心して次の道に進めるのです。
自己チェックがもたらす安心
この問いを投げかけることで、あなたは自分の過去と折り合いをつけることができます。 結果的に「辞めることは逃げではなく、次の人生の選択だ」と腑に落ちるでしょう。 👉 本能に左右されず、冷静に未来を決断するために、この問いを自分に与えてみてください。
5. 【実践編】退職を言い出すための具体的ステップ
ここまでで「人生は楽しむための時間」「自分のビジョンを明確にする」ことの大切さを整理してきました。 しかし、実際に退職を切り出すとなると、不安やためらいが押し寄せてくるものです。 そこでここでは、退職を伝えるための具体的なステップを紹介します。 準備を整えておけば、不安に振り回されず、冷静に話を進めることができます。
■ ステップ1:人生ビジョンを書き出す
退職は「今の仕事をやめること」ではなく、「次の人生をどう生きるか」という選択です。 まずはノートや紙に、自分の理想の生活・働き方を書き出しましょう。
- どんな時間の使い方をしたいか
- どんな人と関わっていたいか
- どんな成長や喜びを感じたいか
ビジョンを文字にすると、本能の不安に流されず、冷静に判断できる軸が生まれます。
■ ステップ2:退職理由を整理する
次に、退職を決めた理由を整理しておきましょう。
- ポジティブな理由:キャリアアップ、新しい挑戦、家庭との両立
- ネガティブな理由:体力やメンタルの限界、職場環境が合わない
ネガティブな部分があっても構いません。ただし「伝えるとき」には、前向きな言葉に変換できるよう準備しておくと安心です。
■ ステップ3:伝え方のコツ
退職を伝えるとき、本能は「相手を怒らせてはいけない」と過剰に不安を感じさせます。 しかし実際には、正直で誠実な伝え方が最もトラブルを減らします。 ポイントは以下の3つです。
- タイミングを選ぶ:繁忙期を避け、余裕のある時期に伝える
- シンプルに伝える:「一身上の都合」で十分
- 感謝を添える:「お世話になりました」という言葉が関係を柔らかくする
大切なのは「去り際の印象」です。誠実に伝えることで、次の人生へのエネルギーも軽やかになります。
■ まとめ
退職を言い出すのは勇気が必要ですが、事前の準備があれば安心して進められます。
- 人生ビジョンを書き出す
- 退職理由を整理する
- 誠実に伝えるコツを押さえる
👉 これらを実践することで、不安に支配されず「未来の自分を選ぶ」ための行動が取れるようになります。
6. ケース別「退職を言い出せない」時の乗り越え方
退職を決意しても、いざ口にするとなると様々なハードルにぶつかります。 「上司が怖い」「人手不足で迷う」「家族に反対される」──これらは多くの人が直面する典型的なケースです。 ここでは、それぞれの状況をどう乗り越えればよいかを整理してみましょう。
■ 上司が怖くて言い出せない場合
強い口調や圧力をかける上司に対しては、本能的に「怒らせたら危険」と恐怖を感じやすいものです。 しかし、退職は労働者の権利であり、上司がどう反応するかは「相手の問題」であって「あなたの問題」ではありません。 乗り越え方のヒント
- まずは直属の上司に伝えるのが基本
- 言葉は「一身上の都合」で十分
- どうしても怖ければ、労務担当や人事を経由するのもあり
💡「相手にどう思われるか」よりも「自分の未来」を優先することが大切です。 困ったときは退職代行サービスもあります。
退職代行を利用すれば、あなたが直接会社とやり取りをせずに、 法的に正しく、スムーズに退職できるようサポートしてくれます。
■ 人手不足で迷う場合
「今辞めたら職場に迷惑をかけるのでは…」という罪悪感は、多くの人を縛ります。 しかし、冷静に考えてみましょう。 人員配置や採用計画は会社の責任であり、個人が背負うものではありません。 乗り越え方のヒント
- 「迷惑をかけない退職」は存在しないと理解する
- 可能な範囲での引き継ぎをすれば十分
- 職場は必ず時間とともに回復する
💡あなたの人生の責任者は、会社ではなく「あなた自身」です。
■ 家族に反対される場合
「せっかく安定した会社なのに」「次はどうするの?」──家族からの反対も大きな壁になります。 これは家族があなたを心配しているからこそ出る言葉ですが、最終的に歩むのは自分の人生です。 乗り越え方のヒント
- 感情ではなく、事実とビジョンを伝える
- 「辞めたい理由」と「これからどうするか」をセットで説明する
- 完璧なプランがなくても「方向性」を示せば安心につながる
💡家族の不安をすべて消すことはできません。大切なのは「対話を続けること」です。
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■ まとめ
退職を言い出せない理由は人によって違いますが、共通しているのは「本能の不安が大きく働く」ということです。 どのケースでも、 「自分の人生を選ぶのは自分」 という軸を持つことが、最終的に不安を乗り越える力になります。
7. まとめ:退職を言い出せないのは本能×人生観の問題
退職を言い出せないのは、決してあなたが弱いからではありません。 それは 「原始脳の防衛本能」 が強く働き、変化を危険とみなしているだけなのです。 さらに、退職をめぐる不安は「人生をどう捉えるか」という人生観にも影響を受けます。 「人生は楽しむための時間」という視点を持てば、不安は重荷ではなく、次の一歩へ進むためのサインに変わります。
■ 本能を理解すれば、不安は軽くなる
- 本能は「変化=危険」と判断しやすい
- 思考はその不安に引きずられてしまう
- しかし、理解すれば「弱さではない」と安心できる
■ 人生観を整えると、一歩が踏み出しやすくなる
- 人生は楽しむための時間
- ビジョンを持つことで迷いが減る
- 「逃げてもいい」という選択肢を認めると心が軽くなる
■ あなたへのメッセージ
退職を言い出すことは、あなたの未来を選び取る大切なステップです。 不安があっても、本能を理解し、人生観を整えることで、その一歩はぐっと軽くなります。 👉 あなたの人生の責任者は、他の誰でもなく「あなた自身」です。 どうか、心の声を大切にして、次のステージへ進む準備を整えてください。
📘 付録:原始脳おさらい
「退職を言い出せない」と感じるとき、その裏では 原始脳(本能の脳) が強く働いています。 ここでは原始脳の特徴を整理してみましょう。■ 原始脳は「生き延びること」しか考えていない
原始脳は進化の過程で 「生き延びる」ことだけ を目的に進化しました。 思考よりも早く反応し、私たちの行動に大きな影響を与えます。- 「言い訳」や「怒り」「嫉妬」「自慢」は考えてやるものではなく、自然と出てしまう。
- これは原始脳が思考より先にスイッチを入れている証拠です。
■ 原始脳に「幸せ」という概念はない
原始脳はあくまで 危険回避・生存 のためだけに働きます。 あなたが幸せかどうかには関心がありません。 そのため、原始脳の声ばかりを聞いていると不安や恐怖に支配され、幸せは遠ざかります。■ 幸せは「思考」の中にある
本当の幸せは原始脳ではなく あなたの思考 の中にあります。 「自分はどんな人生を歩みたいのか?」 「どうすれば楽しく生きられるのか?」 この問いを立てて、自分で選び取ることが幸せに近づく唯一の方法です。■ 具体例
- 原始脳の声に従う:「仕事を辞めたら生活できないかも」と恐怖ばかり膨らみ、行動できない。
- 思考を働かせる:「貯金で3か月は大丈夫」「次の職場で力を活かせる」と冷静に未来を設計できる。
■ 幸せへの近道
原始脳に任せるのではなく、思考で「楽しく幸せな人生のビジョン」を描くこと。 これが転職や日常の選択すべてにおいて、幸せをつかむ最短ルート です。👉 原始脳は安全を守ってくれるが、幸せを保証してくれるわけではない。 幸せを生み出せるのは、あなた自身の思考と選択である。
「私のカウンセリングでできること」
私のカウンセリングでは、「本能の働き」と「思考の使い方」を整理することで、心の負担を軽くするサポートを行っています。
多くの人が悩みや不安を感じるのは、お伝えしてきたように「原始脳」と呼ばれる本能の部分が過敏に働いてしまうからです。
この仕組みを理解するだけでも気持ちはグッと楽になりますし、さらに「集中思考瞑想」を使って調整していくことで、より前向きな状態に整えていくことができます。
こんな方におすすめです
- 転職や将来の選択で迷っている方
- 気持ちが重くなりやすく、疲れを感じている方
- 自分を責めてしまい、前に進めない方
- 「頑張らなきゃ」と思うのに動けない方
- 人生をもっと軽やかに楽しみたい方
私のカウンセリングは、「悩みをなくす」のではなく「悩みに振り回されない心」を育てることを目的としています。
カウンセリングの流れ
- ヒアリング
まずは今のお気持ちや状況を丁寧にお聞きします。安心してお話しいただける場を大切にしています。 - 理論のシェア
悩みの背景にある「本能の働き」についてわかりやすく解説します。多くの方が「なるほど!」と納得し、安心されます。 - 思考の整理と実践
具体的に「どう考え直せばいいか」「どう日常で実践するか」を一緒に整えていきます。 - 次に進むサポート
カウンセリング後も、自分の力で気持ちを整えられるようにサポートしていきます。
まとめ
私のカウンセリングは、答えを押し付けるものではなく、あなた自身の中にある力を引き出すためのものです。
「人生楽しんでナンボ」という考え方をベースに、一人ひとりが軽やかに生きられるよう伴走していきます。
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