自律神経を整える
死を克服することがパニック障害を治す方法の一つです。
なので、死を克服するためにいろいろな方法に挑戦することはもちろんですが、パニック発作を出来るだけ軽く、また少なくすることも死の連想を和らげることにつながると考えてください。
そのためには自律神経に目を向ける必要があります。
自律神経とパニック障害
多くの病気が自律神経失調症の影響を受けていると言われています。
その中でも、特にパニック障害は自律神経の働きに大きく依存する病気の一つです。
では、なぜパニック障害を治そうとする場合、自律神経の働きを整えることが有効なのでしょうか。
その理由について探ってみましょう。
自律神経失調症とは?
自律神経失調症は、身体の自律神経系のバランスが崩れ、さまざまな症状が現れる疾患です。この失調が体の調整機能に影響を与え、心身の不調や症状を引き起こします。
不規則な心拍や息切れ、めまい、消化器系の不調などがその代表的な症状です。
パニック障害と自律神経の関連性
パニック障害は、突然の恐怖や不安を伴うパニック発作が特徴的な疾患です。
これらの発作は自律神経の過剰な反応によって引き起こされます。
交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、身体は非常に高いストレス状態に陥ります。
これがパニック発作を引き起こし、患者は呼吸困難や心臓の激しい動悸、ふらつき、不安感などの症状に苦しむことになります。
自律神経の整え方が治療のカギ
では、パニック障害を治療する際になぜ自律神経の働きを整えることが重要なのでしょうか。その理由は、自律神経がパニック発作の主な原因の一つだからです。
自律神経がバランスを保ち、正常に機能することで、パニック発作の発生頻度や重症度を軽減することが期待されます。
自律神経の整え方
1. **深い呼吸法の練習**:
深くゆっくりとした呼吸は副交感神経を活性化し、リラックス効果をもたらします。
パニック発作が始まったときには、意識的に深呼吸をすることで自律神経のバランスを取り戻すことができます。
意識した呼吸は自律神経を整える効果もありますので、パニック発作の時だけでなく、朝起きた時や寝る前などにすることをお勧めします。
2. **リラックス法の実践**:
マインドフルネスや瞑想などのリラックス法を積極的に実践することで、自律神経の活性を抑制し、ストレス反応を軽減することができます。
詳しい瞑想法についてはお問い合わせください。
3. **適切な睡眠と栄養**:
十分な睡眠とバランスの取れた栄養は、自律神経を正常化するのに有効です。
良質な睡眠と栄養を摂ることで、自律神経のバランスを整えることができます。
とは言え、私の経験上パニック障害は自律神経の働きが正常でないので、睡眠の質はかなり低下します。
特に中途覚醒は毎日のようにあり、目が覚めるたびに大きな不安に襲われていました。
睡眠障害がひどい場合は神経内科で診断を受け、自分に合った薬を使うことがお勧めです。
4. **適度な運動**:
適度な運動は自律神経の調整に役立ちます。ウォーキングやヨガなどの穏やかな運動は、副交感神経を刺激し、ストレスを軽減します。
ただしこれらは一般論です。
確かに間違いではありませんが、私がパニック障害で苦しんでいるとき、深い呼吸やリラックスなんて出来るものではありませんでした。
原始体験
私の経験上で言うと、自律神経を整えるのに一番有効だと思えたのは原始体験をすることでした。
原始時代に我々の祖先が体験したであろうことを体験することで、遺伝子が反応するのかどうかは分かりませんが、原始体験をすると結果的に脳幹が活性します。
脳幹は自律神経の働きを支配しているので、脳幹が活性すると自律神経の働きがスムーズになろと言われています。
月を見る、星を眺める、といったものからサバイバルまで、いろいろな原始体験が考えられます。
自然と親しむ、ということなのですが、自然と一体になるという感覚が必要です。
親たちも、そのまた親たちも、そして何百年も前の先祖も見ていた景色を眺め、命のつながりに想いを馳せることで脳幹に刺激を与えることになります。
健康になるには、自然の力を借りるのが手っ取り早い方法です。
命は自然の産物ですから、自然と一体になると命の神秘性や命の尊さに気付かされます。
たまには外に出て、星や月を眺めて、気持ち良くなってみましょう。
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