原始脳のお話

人間関係リセット症候群は、多くの人が経験する現代特有の問題です。 疲れる人間関係から逃げることは、自分を守るための重要な選択肢でもありますが、リセットのしすぎは逆に孤立を招くリスクがあります。 ストレスの要因を見極め、適切な距離感を保ちながら、自分に合ったリセットの方法を見つけることが大切です。

不安を解消するには楽しもうとする心構えが必要です。 重要なのは「原始脳は一度に不安と幸せを感じることができない」ということ。 つまり、私たちが何かを楽しんでいる時、不安を感じることが難しくなるんです。 だからこそ、人生を楽しむことが不安の解消につながるんですね。 楽しむことが、不安を減らすシンプルで強力な方法なんです。

私たちの思考は原始脳の決定を受けたのちに始まることが脳神経学で明らかにされています。 だから、自分の意志で考えないと原始脳の決定のまま思考が始まります。 つまり、原始脳の決定に理由付けをするだけになるのです。 これでは不安が消えることはありません。 ビクビクしていたほうが生き延びる確率が高まったので当たり前ですね。

不安を感じるのは、私たちの原始脳が過剰に働いている証拠。 でも、その不安に引きずられる必要はありません！ 自分の本能の働きを理解して、不安の正体を見破り、今この瞬間を楽しむことに目を向けるだけで、心が軽くなり、幸運がどんどん近づいてきます。 「今日を楽しむ！」それだけで、不安は少しずつ薄れていくはずです。

私たちが感じる不安、その多くは実は「原始脳」と呼ばれる本能的な反応から生まれています。 原始脳は、私たちの遠い祖先が生き延びるために重要な役割を果たしてきました。 不安や恐怖は、生存を脅かす危険に対処するための早期警戒システムとして機能していたのです。 しかし、現代社会では、その反応が過剰になることがあります。

将来に対する不安は、脳が「何かよく分からないことがある＝危険があるかも」と判断することで起こります。 原始脳が備えている「危険を避けるための信号」として、私たちの意識に不安が浮かんできます。 現代社会では猛獣に襲われることは少ないけれど、将来の仕事や健康、人間関係などが脳にとって新たな「未知の危険」として映るわけです。

人生を楽しもうとする心構えは、ギフテッドの人たちが自分のペースで探求し、創造力を最大限に活かす上で欠かせません。 楽しみながら学び、挑戦することで、彼らは自然と深い理解と創造性を発揮できるのです。 楽しみはポジティブなエネルギーを生み出し、脳に幸せホルモン（ドーパミン）を分泌させ、モチベーションや集中力を高めます。

40代に入ると、特にこの原始脳が強く働き始め、仕事へのストレスやプレッシャーを感じやすくなります。 しかし、人生を楽しむことが最終的には幸せホルモンの分泌を促し、ストレスを和らげる力を持っています。 静かな退職もその一環として、「自分の人生を楽しむための一歩」として考えることができるでしょう。

顎関節症の原因としてのストレス、そしてその裏に隠れた原始脳の働き。 この二つを理解することで、顎の痛みだけでなく、日常のストレスとも向き合えるようになります。 原始脳が不安を感じると、体はすぐに反応しますが、逆に楽しむことで脳を安心させ、ストレスから解放されることができるのです。

原始時代では立場の上下で命を維持したり子孫を残したりする難易度に大きな違いがあります。その遺伝子を持っている私たちにも立場が上だと安心するという性質が備わっています。ただし、シャーデンフロイデは、自分の心を冷たくし、自分の人生を貧しくすることになります。