原始脳と自己正当化と容姿コンプレックスの関係

原始脳のお話

自分の外見に不満や劣等感を持つ人は、自分の心を守るために自己正当化をします。

しかし、それは本音を隠してしまい、かえって心や関係を傷つけてしまいます。

自己正当化とは 自分の行動や考えに合理的な理由をつけることです。

例えば、「私は太っていても健康だし、美しくはないけど性格は良い」と言うのは自己正当化です。

自己正当化の例

「私は太っていても健康だし、美しくなくても幸せだ」と言って、自分の外見に対する不満や劣等感をごまかす。

「私は鼻が低いけど、それは個性だし、高い鼻は整形している人が多いから嫌だ」と言って、自分の外見に対するコンプレックスを隠す。

「私は目が小さいけど、それは知性のある証拠だし、大きい目はバカそうだから嫌だ」と言って、自分の外見に対するコンプレックスを正当化する。

 

容姿コンプレックスとは 自分の外見に対して不満や劣等感を抱くことです。

自分の外見を他人と比べたり、変えようとしたりします。

参考サイト 容姿コンプレックスで顔や見た目に自信がない…思考の原因と対処法 [ストレス] All About

自己正当化が生まれる理由

自分の外見に対して不安や恐怖を感じるからです。

自分の外見が嫌われたり、バカにされたりするのではないかと思うと、不安になります。

また、自分の外見が変わらないのではないかと思うと、恐怖を感じます。

ここに思考の裏に隠れた原始脳の存在が見て取れます。

原始時代では立場が上のほうが生存に有利でした。

だから人より劣ることを嫌いました。

極端な場合、人より劣ることは死を意味することだったからです。

その遺伝子を受け継いでいる私たちは、原始人同様人より劣ることを恐怖に感じます。

その恐怖を和らげるために自分を正当化してしまうのです。

自己正当化の問題点

本音を隠してしまうことになります。

本音ではない感情や価値観を持つことで、自分の本当の気持ちや欲求に気づけなくなる危険性があります。

また、他人の外見や意見に対して敏感になったり、攻撃的になったりすることがあります。

自分より優れている人の悪いところ、つまり「あらさがし」をするようになります。

どんなことをしても安心したいとの思いから「あらさがし」はエスカレートし、悪口を言うようになったりします。

自分では気づかないでも、自分の思考に影響を与える原始脳がそうさせるのです。

外見への受け入れ方

変えられない部分は否定せずに受け入れましょう。

受け入れることで、不安や恐怖を減らせます。

また、外見以外の部分も認めてあげましょう。

例えば、「私は〇〇が得意だ」とか、「私は〇〇が好きだ」とか言ってみましょう。

これで、魅力や価値を感じられます。

一般的なカウンセラーはこのように言うはずです。

 

でもね、

そんなことできるはずないんです。

原始時代の思考を引きずっているのですから。

それができないのが人間

自分の気に入らない部分をすんなりと受け入れることができないのが人間です。

お話ししたように、原始時代では人より劣ることは死を意味することだったからです。

でもちょっと考えると分かるのですが、今は原始時代ではありません。

人より劣ることで死につながる時代ではないのです。

確かに外見の良さは人生に影響を与える要素の一つではありますが、幸せという観点からみると些細なことです。

周りを見回してください。

外見の良い人すべてが幸せそうですか?

 

今あなたが抱いている容姿コンプレックスは自分が思っている以上に自分の幸せとは無関係です。

ただ、原始時代のネガティブな感情を引きずっているだけなのです。

そこに気づいたら、笑顔になってください。

笑顔は人に安心感を与え、あなたに親しみを覚えます。

そして清潔にしてください。

清潔は笑顔同様、人に安心感を与えるからです。

自分の幸せを考える

原始人は自分の幸せを考える余裕はなかったはずです。

だって20年くらいしか生きられなかったのですから。

今は80年以上も生きられるようになっています。

原始人と同じ思考で自分の幸せを考えないなんて馬鹿げてます。

自分の人生がどんなになれば自分は幸せなのかしっかりと考えてください。

自分の容姿で悩むよりはるかに大切なことです。

 

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