自分で捨てている自由な人生

原始脳のお話
Nature Stock photos by Vecteezy

自分で捨てている自由な人生

あなただけでなく、多くの人は気付かないまま思考を原始脳にコントロールされています。

素直に自分の思考を観察してみてください。

こうでなければいけない。
あれは間違っている。
こうしなければダメ。

多くのことに対して、少なからずこのように思っているのではないでしょうか。

この思いのすべては、無意識のうちに自分の思考が原始脳にコントロールされ価値観を絶対のものとして捉えていることから生まれてきます。

こうでなければいけない、と思った瞬間にあなたの思考は自由を失います。
あれは間違っている、と思った瞬間にあなたの選択は自由を失います。
こうしなければダメ、と思った瞬間にあなたの人生は自由を失うのです。

本来私たちの思考は自由なはずです。

自由な思考ができる能力を、原始脳の欲求に支配されることで自ら手放していると理解してください。

自らの思考が原始脳の欲求にコントロールされたままではどんな自己啓発法を実践しても、名言・格言を聞いても自分の枠を超えることは出来ません。

つまりは何も変わらないということです(^^;

原始脳の欲求というフィルターを通して入ってくるものには自分を変える力はないからです。

変われないから、心に響いた言葉を5年後に聞いても同じように心に響くのです。

変われないから自己啓発が失敗に終わるのです。

原始脳に支配されていると気付くと、自分の思考を自由にしてやることができます。

私の話に反発するのも、無視するのも、そうかなと思うのも、もっと深く知りたい、と思うのも自由です。

ほとんどのものに正解も不正解もありません。

ただあなたが勝手に思い描いている正解・不正解の世界があるだけです。

動物とさほど変わらない単純な原始脳の欲求に任せて出来事にただ反応して一生を過ごすことが楽しいか幸せか、これこそ自らの思考を使ってしっかりと考えてください。

動物は自由なのか

セミナーやカウンセリングでよく聞く言葉に「動物は自由で良いな」というのがあります。

本当にそうなのでしょうか?

私はそうは思いません。

なぜなら、動物は原始脳の命令に100パーセント従っているからです。

原始脳の安心したい、心地よく居たいという欲求から離れることはありません。

不安を感じれば全力でその解消に努めます。

あなたのように周りへの配慮など持ち合わせていません。

気配りも遠慮も忖度もありません。

だから自由にしていると見えるのでしょうが、実はあなたのような自由意志はないのです。

右か左か選択する自由は与えられていません。

すべて原始脳の欲求に従って行動しているだけです。

もしあなたの思考が原始脳に支配されていると気付かないまま生きるということは、動物のように原始脳の命令するまま生きるということになります。

それが自由な人生と呼べますか?

不安を嫌い、ありもしない安心を求め、刹那的な楽しみに身を委ねることは動物とそれほどの違いはなく、幸せな人生と呼ぶにふさわしいものではありません。

原始脳の欲求にただ従うだけでなく、理性的に自分にとって何が最適か、じっくりと考えて答えを出しながら生きることこそ自由な人生、幸せな人生と呼べるのではないでしょうか。

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