燃え尽き症候群になる前に:原始脳の仕業に気づこう
今日は「燃え尽き症候群」についてお話しします。
最近、仕事や生活の中で疲れ果ててしまって、「もう無理!燃え尽きた!」という気持ちになったことはありませんか?
もしかしたら、その状態は原始脳が「生き延びる」ことを最優先にしてしまって、楽しいことを感じる余裕がなくなっているサインかもしれません。
実は、燃え尽き症候群は、脳が「楽しむ」よりも「生き残る」ことに反応している状態です。
どういうことかというと、脳は私たちを不安や危機から守ろうとするため、エネルギーをすべてサバイバルモードに注いでしまい、楽しむ余裕を奪ってしまうんです。
これは「原始脳」という脳の古い部分の働きによるもので、現代社会で私たちが直面するプレッシャーやストレスが、この原始的なシステムをフル回転させるんですね。
では、そんな燃え尽き症候群になる前にどうやって踏みとどまるか?
ここからは、そのためのいくつかの助言をお届けします!
1. 「頑張らなければいけない」を手放そう
私たちは、いつも「もっと頑張らなければならない」と思い込んでしまいがちです。
仕事でもプライベートでも、完璧を求めて「頑張る」ことが当たり前のように感じますよね?
でも、それが燃え尽き症候群を招く原因になることが多いのです。
原始脳は、完璧を求めることが「生存」に繋がると勘違いして、あらゆる場面で「まだ足りない、もっとやらないと!」と私たちを急き立てます。
しかし、それでは限界を超えてしまい、心も体も疲弊してしまいます。
大切なのは、頑張ることが全てではなく、「休むこと」も自分を守るために必要だと認識することです。
まずは、小さなことでも「まあ、これでいいか」と自分を許すことから始めましょう!
2. 「楽しむこと」は逃げではない
原始脳は、不安やストレスに対して常に警戒していますが、それに支配されてしまうと、人生の楽しい部分が見えなくなってしまいます。
忙しい時やストレスが溜まっている時ほど、楽しいことに意識的に目を向けることが大切です。
例えば、趣味や好きなことをする時間を作ったり、ちょっとした散歩を楽しんだりするだけでも、脳はリフレッシュします。
「楽しいことをしている時間=無駄」なんて思わないでくださいね。
楽しむことは、脳にとっても重要なリセット時間なんです。
これにより、ストレスが軽減され、燃え尽きる前に心と体を回復させることができます。
「楽しむことは、自分を甘やかすことではなく、むしろ燃え尽きを防ぐための大切なケア」なんです。
3. 「嫌なことから逃げる」勇気を持とう
これも、よく聞く話ですが、嫌なことに耐え続けていると、やがて燃え尽きてしまいます。
原始脳は生き延びるために「嫌なことでも逃げてはダメ」と命令します。
だって、原始時代に仲間外れになるのは死を意味したのですから。
でも同時に原始脳は「危険や不安から逃れる」ために働くので、嫌な状況から離れたいという反応もします。
でも生き延びようとする欲求のほうが強いので、多くの人は我慢しちゃいます。
いろいろな理由をつけて「逃げちゃダメだ」と自分に言い聞かせて、我慢してしまうのです。
思い当たりませんか?
でも、その考え方は手放しましょう!
嫌なことから逃げることは、決して弱さではありません。
むしろ、自分を守るために必要な戦略です。
嫌な人間関係や、どうにも楽しめない仕事からは、できる限り距離を取ることが大切です。
それが難しい場合は、少しでも状況を改善する工夫をしてみましょう。
例えば、仕事中に上司の理不尽な言動がストレスの原因なら、上司の心理を考えてみるのも一つの方法です。
原始脳が働いているとわかるだけで、相手の言動が「この人もただ不安を感じているだけなんだな」と少し客観的に見られるかもしれません。
「嫌なことから逃げるのは、自分を守るための選択肢の一つ!」そう思ってください。
4. 批判的な思考を手放そう
燃え尽き症候群の一因として、批判的な思考も関係しています。
自分に対しても他人に対しても、常に「もっとこうするべき」とか「なんでうまくいかないんだ」という批判的な考えにとらわれていませんか?
批判は原始脳の防衛機能の一部ですが、これが過剰に働くと、ネガティブな思考のスパイラルに陥りやすくなります。
結果、楽しいことも見えなくなり、燃え尽きの道へまっしぐら。そんな時は、批判的な思考をいったん脇に置いてみましょう。
自分の思考に気づいたら「今、批判しているな」と冷静に観察し、「まあ、いいか!」と許してみることが大事です。
批判的な思考は、自分を縛る鎖。手放すことで、もっと自由に、もっと楽しく生きることができるはずです。
5. 小さな楽しみを大切に
大きな目標を持つことは素晴らしいですが、毎日の中にある「小さな楽しみ」を見逃さないことも大切です。
小さな楽しみを積み重ねることで、燃え尽きる前にしっかりと自分をリフレッシュすることができます。
例えば、美味しいコーヒーを飲む時間や、夕方の空を眺める瞬間、友達との何気ないおしゃべり。
そうした日常の小さな楽しみを意識的に味わうことが、原始脳のネガティブな影響を和らげてくれます。
「小さな楽しみ」をたくさん集めて、自分の生活を彩りましょう!
最後に
燃え尽き症候群になる前に、自分を大切にすることがとても重要です。
原始脳は「生き延びる」ことを最優先にしますが、私たち現代人には「楽しむ」ことも大事なんです。
だって、原始人は20~30年で死んだのに、現代では80年以上も長く生きるのですから。
楽しく過ごさないと人生は長く苦しい時間になってしまいます。
だから、自分の心と体の声に耳を傾け、無理しすぎず、自分を甘やかす時間を作りましょう。
または自分が好きなこと、情熱をかけることが出来ることを探すことも大切です。
そうすれば、きっと燃え尽きる前に、楽しい人生を取り戻せるはずです!
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