シニア に捧げる、お気楽人生を過ごす10の秘訣その1 何事も批判しない
何事も批判しない
人生の晩年期であっても成長の機会は豊富にあります。
その目的は、気楽で楽しい時間を過ごし、死を前にして良い人生だったと思えることです。
その中で特に重要なのが、「何事も 批判しない」という姿勢を取り入れることです。
多くの人は年とともに価値観が固定化されがちです。
そのため、自分の価値観と違うことに触れると自然に批判の気持ちが湧いてきます。
当然無意識です。
なぜなら、批判はしばしば原始脳からの衝動に根ざしているからです。
批判することは、一時的に優越感を感じさせるかもしれませんが、長期的にはネガティブなエネルギーを生み出し、気付かないうちに不運や不安を引き寄せる原因となります。
批判する シニア の心理学
批判をしているとき、私たちの脳内で原始脳がどのように機能しているかを理解することは大切です。
原始脳は生存本能に基づいて働き、他人を評価し比較することで、一時的な安心感や心地良さを得ることがあります。
これは原始時代において、自分が群れや社会の中でどの位置にいるかを把握し、生存のための戦略を立てるための本能的な行動でした。
他人より上に立つことが生存に有利であったため、現代人も無意識のうちにこの本能に従って行動することがあります。
しかし、このような批判的な思考や他人との比較は、長期的に見ると自己の不安を増大させることに繋がります。
なぜだと思われますか?
不安定な自尊心
他人との比較に基づく自尊心は非常に不安定です。
他人より優れていると感じるときだけ自尊心が高まり、それが維持できないときには自尊心が低下します。
これは長期的な自己肯定感の構築には役立ちません。
というのも人は必ず、人より優れているところもあれば劣るところもあるからです。
絶え間ない競争
常に他人と比較し、競争していると感じることは、ストレスや不安を引き起こします。
これは、社会的なつながりを損ね、孤立感や不安を生み出します。
何事にも自分が勝っていないと気に入らない人がいます。
シニアになると、出来ないことが次第に増えてくるので余計にストレスを感じることになります。
人は人、自分は自分と割り切り、競争に勝たなくても楽しく幸せな人生を過ごすことが出来ると思いましょう。
現実との乖離
現代社会では、他人との比較はしばしば現実と乖離しています。
特にソーシャルメディアなどでは、他人の生活が理想化されて表現されがちで、不現実な基準で自分を評価することになりがちです。
✔ 内向きの思考
批判や比較は、自分自身の内面的な成長や幸福感に焦点を当てることを妨げます。
常に他人と自分を比較することで、自分の内面的な価値や能力に目を向けることが難しくなります。
これにより、自己受容や内面的な充足感が得られにくくなり、不安や不満が増大します。
感情のネガティブなスパイラル
批判的な思考や他人との比較は、嫉妬や恨みなどのネガティブな感情を引き起こします。
これらの感情は不安を増大させ、幸福感を低下させる原因となります。
進化した社会における不適合
人間社会は進化し、協力や共感が生存においてより重要な役割を担うようになりました。
原始時代の競争本能に基づく行動は、現代の社会的相互作用においてはしばしば逆効果になります。
このように、批判的な思考や他人との比較は、生存本能に根ざしているものの、現代社会においては自己の不安を増大させる要因となります。
自己の内面に目を向け、自己受容と自己肯定を高めることが、このような不安を減少させ、より充実した生活を送るための鍵となります。
批判からの脱却
批判的な思考から脱却するためには、まず自分の思考に気づき、それをコントロールする必要があります。
原始脳の影響を受けたままでは無意識下での思考になります。
自分の思考を意識下に置くことでコントロールが可能になります。
自己の最善の言動を選ぶことで、自分自身だけでなく周囲の人々にもポジティブな影響を与えることができます。
実践方法
自己認識
自分の批判的な思考や言動に気づくことから始めます。
何かのネガティブなニュースに触れた時、何気に批判が頭に浮かんでいることに気づいてみましょう。
何かのニュースに触れながら批判をされている人を周りで見つけることが出来るはずです。
良く観察してください。
楽しそうですか?
一時的な優越感を持つ一方で自分の人生の質を落としている可能性があることを知っていますか?
代替思考
批判的な思考が浮かんだら、それを肯定的なものに置き換えます。
何かの理由があってそのことが起きていると思うことで、批判する思いが和らぎます。
共感と理解
他人に対する理解と共感を深めることで、批判的な態度を和らげます。
ほとんどの場合、人の言動の動機は不安や不快から逃れ、安心や心地よさを求めることです。
ということは、あなたが批判している人の立場にあなたが立った瞬間に、あなたが批判していることと同じ言動をする確率が非常に高いと言えます。
そのことが理解できれば誰かを批判することはナンセンスだと気づくでしょう。
長期的な効果
「何事も批判しない」という姿勢は、自己の内面だけでなく、人間関係にも大きな変化をもたらします。
批判的な態度を取り除くことで、より深い人間関係を築くことができ、周囲の人々とのコミュニケーションが改善されます。
これにより、人生に対する満足度が高まり、幸福感が増すことが期待できます。
批判の代わりに肯定を
批判の代わりに肯定的な言動を取り入れることで、自己肯定感が向上します。
自己肯定感が高まると、自信がつき、新たな挑戦をする勇気が生まれます。
これはシニアの方々にとって、新しい趣味や活動を始める素晴らしい機会となり得ます。
批判の気持ちはエスカレートします。
次々に批判が頭に浮かんできます。
究極の自己肯定は「生まれてきて良かった」というものです。
批判しているとき、人は生まれてきて良かったとは思えないものです。
何かや誰かを批判しているとき、あなたは自分の人生を汚していることになります。
人生の変革へ
「何事も批判しない」ことを実践することは、単にネガティブな言動を避けること以上の意味を持ちます。
この姿勢は、人生を前向きに捉え、新たな可能性に目を向けることを促します。
これは、シニアの方々が人生の新たな章を開くための強力なツールとなり得ます。
継続は力なり
この変化を維持するためには、日々の継続が重要です。
毎日少しずつでも、批判的な思考や言動を意識し、それを肯定的なものに置き換える練習が必要です。
この習慣が身につくと、自然と人生に対する積極的な姿勢が育まれます。
まとめ
シニアの人生を変革するための最初の一歩は、「何事も批判しない」という姿勢から始まります。
この姿勢を取り入れることで、不安を克服し、人生をより豊かにすることができます。
ポジティブな思考と行動は、自己成長の道を開き、人生の後半をより充実したものに変える力を持っています。
肝心なのは、自分自身の思考と行動を認識し、それを積極的に管理することです。
日々の生活の中で批判的な考えが浮かんだ時、それを肯定的なものに置き換えることで、徐々に心の持ち方が変わっていきます。
この積極的な変化は、自己肯定感の向上、人間関係の改善、そして新たな可能性への扉を開くことに繋がります。
これを読まれたシニアの方々が「何事も批判しない」という姿勢を取り入れ、人生の後半をより充実させ、新たな可能性に満ちた日々を送ることができるよう願っています。
自己成長の旅は年齢を問わず、いつでも始めることができます。
この一歩が、より明るく、豊かな人生へと導く第一歩となるでしょう。
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