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自己保護は本能から始まる
当然覚えていないでしょうが、赤ちゃんの時にはどんなだったか考えてみましょう。
お腹がすいたら泣き、どこかが痛いと泣き、オムツが濡れても泣き、暑くても寒くても泣き•••
どんな時に泣いたか思い出してみると(^-^; 不快や苦痛を感じた時だということが分かりますね。 赤ちゃんの段階での不快や苦痛は身体的なもので、ほぼ本能に従います。 少し成長すると、寂しい、怖い、悲しい、といった精神的なものでも不快や苦痛を感じて泣きます。 泣くのは、不快や苦痛を感じている状態から逃れる手段で、泣けば誰かが何とかしてくれると知っているのでしょうね。 さて、さらに成長して言葉を覚え人間関係が出来てくると、いよいよ自己保護という性質が大きく育ち始めます。
不快や苦痛から逃れようとすることに加えて、不快や苦痛を防ぐような思考を身に付けるからです。 具体的には、自分は常に正しいという位置付けをするのです。 自分は正しいと思い込んでおくことが、自分が傷つかない最良の方法なのでしょうね。 同時に精神的な満足感も求めるようになります。 このように、本能にしたがって不快や苦痛から逃れるようとする性質に引きずられるように、自己保護という性質が育つのです。
自己保護という性質は持って生まれたものではない
自分を正当化することに一生懸命になるのも、
人の悪口を言うことで自己の正しさを確認しようとするのも、
自慢したがるのも、
怒ることで人からの攻撃を防ごうとするのも、
誉められると嬉しいのも、
悪口を言われると腹が立つのも、
全て自分を守ろうとすることに他なりません。
そして、
自己保護という性質が強ければ強いほど、より自分を正当化し、すぐ腹を立て、気持ちよくなりたいために自慢ばかり口にするのです。 ところが、自分を守ろうとすることに一生懸命になればなるほど、悩みや苦しみは逆に増すことになります。 自分を守ろうとすればするほど、思い通りにならないことが増えるからです。
大いなる矛盾です!!!
後天的に身に付いた性質に操られ、悩みや苦しみを抱えて生きているのは愚かなことだと思うのですが、どう思われますか?
自分の頭を使ってしっかりと考えてください。