
photo credit: k.isikawa_G3 Daily life of Buddha (2) via photopin (license)
「考えない」という脳のクセ
私たちは莫大な量の情報にさらされています。
そんな量の情報をいちいち考えて処理していたら時間もかかるし、大切なエネルギーを無駄遣いすることにもなります。
そこで、
私たちが何をするかと言うと・・・
経験や作り上げた価値観をもとに情報を自動的に処理します。
つまりいちいち考えて情報を処理しているのではなく、経験や価値観に従って「反応」しているだけにすぎないのです。
だから自分が情報に対してどう反応するかに確かな根拠がある訳ではありません。
ところが、自分が単に反応しているだけだとは思いもよらないため、自分の判断を疑うことをせず、「自己保護」というクセと一緒に自分は正しいと自分の中で結論を出してしまうのです。
この反応は子供の頃から作られます。
親の言うことを聞く子が良い子、先生の言うことを聞く子が良い子。
多くの子供はそう教えられて育ちます。
すると・・・
権威の言ったことは無条件に信じてしまい易くなります。
何度も耳に入ってくる情報を真実の情報として記憶してしまいます。
そして、それが普通なのです。
そのことが、良いとか悪いとかではなくて、そういう脳のクセを私たちは持っているんだと知ることが大切なのです。
すると、何かの情報に触れたとき、反応しているのか、考えて答えを出したのか、自分を観察することができるようになります。
自分の命や人生にかかわるような大事なことを、しっかりと自分の頭で考えて答えを出すようになるはずです。
偉い先生が言ったことだから、その情報は正しい、なんて何の根拠にもならないことを理解しましょう。