幸福な社会を目指すウェルビーイングという考え方があります。
脳の支配から逃れると、個人的なウェルビーイングは簡単に手に入ります。
OECDは2011年から「OECDより良い暮らしイニシアチブ(OECD Better Life Initiative)」を開始した。このイニシアチブにおいて、「より良い暮らし指標(BLI, Better Life Index)」と呼ばれるウェル・ビーイング指標の分析・公表及びウェル・ビーイングの傾向とその要因に関する理解を深めるための研究プロジェクトを実施している。
BLIは、人々にとって重要であり、生活の質に関わる暮らしの11の分野(住宅、所得と富、雇用と収入、社会とのつながり、教育と技能、環境の質、市民生活とガバナンス、健康状態、主観的幸福、個人の安全、仕事と生活のバランス)288 について38カ国間の比較を可能にするものであり、「How’s Life?」と題する報告書とインタラクティブなウェブアプリケーション289 で公表されている。
BLIで用いられている11分野は、2011年に発表された報告書「OECDウェル・ビーイング指標の概論(Compendium of OECD well-being indnicators)」に基づいて選定されている。この報告書は、OECDが2011年までに実施した研究や協議を基に、ウェル・ビーイングを測る方法についての理論をまとめたものである290 。この概論において、ウェル・ビーイング指標は物質的生活状況(material living conditions)、生活の質(quality of life)の2分野の指標を含むべきとされている。さらに各分野において、物質的生活状況は1)住宅、2)所得と富、3)雇用と収入の3項目を、生活の質は1)社会とのつながり、2)教育と技能、3)環境の質、4)市民生活とガバナンス、5)健康状態、6)主観的幸福、7)個人の安全、8)仕事と生活のバランスの8項目を含むべきとしている。また、物質的生活状況と生活の質に加えて社会経済環境及び自然環境の持続可能性(the sustainability of the socio-economic and natural systems)についても把握すべきであるが、この分野の状況を把握するのに適当な指標が未開発であるためこの概論には含めないとしている。
参考元
内閣府
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ウェルビーイングという言葉が初めて使われた世界保健機関( WHO)憲章では、
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることを言います(日本WHO協会)
と定義されています。
ウェルビーイングの考え方が提唱されたのは1946年と古いのですが、近年働き方改革や人材確保などの観点から注目を集めています。
すべてが満たされた状態というのは夢のような話なのですが、宇宙の目的である進化が目指しているのはより良い状態ということからも、いつか必ず辿り着けると確信しています。
そんな理想的なウェルビーイングの実現を邪魔するのが、原始脳にコントロールされた脳の基本的欲求です。
脳の基本的欲求
私たちは進化の過程で原始脳(爬虫類脳)、哺乳類脳、そして人間脳という機能を獲得しましたが、生きるという機能を司っている原始脳(爬虫類脳)が最も優位に働きます。
そのため、原始脳の持つ
不安から逃れたい
不快から逃れたい
安心したい
心地良くなりたい
という四つの欲求が思考よりも優位に働き、思考に大きな影響を与えています。
あなたの原始脳の欲求があなたの思考に与えている影響は、あなたが考えているよりもはるかに大きなもので、あなたの人生を左右するパワーを持っています。
変化を嫌う
原始脳の影響を受けている私たちは分からないことに不安を覚えます。
だから今まで経験したことがないことに挑戦するのをためらいます。
加えて、原始脳の持つエネルギーの無駄使いを嫌うという性質を受けて、多くの人は面倒くさがりです。
結果として脳としては、新しいことに挑戦しないという決定を下します。
それを受けた思考は、その決定を正当化するために理由付けをします。
もっともらしく、こういう理由で挑戦できないのだ、と自分で納得し完結します。
結論が先に決まっているのですから、その理由なんて何でも良いわけです。
良い人間関係が築けない
原始脳の欲求に振り回されてしまうと、人間関係が難しくなります。
不安から逃れ安心したいから、人を信じることを怖がるからです。
不快から逃れ心地良くなりたいから、人より上に立ちたがるからです。
原始脳の欲求の影響が大きいほど、自分にしか関心が持てなくなります。
何より、自分は正しいという位置づけをすることで精神の安定を保とうとしますので、失敗を恐れ、自分の考えと食い違う意見には耳を傾けません。
人間関係の難しさは、そのほとんどが原始脳の欲求の決定に従うことが原因です。
変化を嫌い、人間関係につまずけば、どんなに手を尽くそうとウェルビーイングなんて理想のままで存在し続けるだけです。
原始脳の欲求のまま生きるのは大きな損失
ウェルビーイングが目指すところは、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることです。
お伝えしたように、原始脳の欲求にしたがった思考や言動は人生の中から楽しみや喜びを奪います。
いくら変化を嫌ったところで、進化のエネルギーが作用している限り、進化を誘う出来事がつきまといます。
自分の正しさをいくら思考の中で満足しようとしても、お山の大将で終わるのが関の山です。
仕事上でも私生活でも、自分にとってどうすることが一番良いのか考えるのが大切なのですが、多くの場合脳が用意した答えに沿ってしまいます。
だから後からああすれば良かった、あんなこと言わなければ良かった、と後悔するのです。
原始脳の欲求に気付かなければ変われない
いくら後悔しても、原始脳の欲求に従うままでは同じことが繰り返されます。
自分の思考よりも原始脳のほうが優位に働いている事実を認識し、せっかく獲得した人間脳をしっかりと使うことで、自分を進化させることが出来ます。
自分の思考や言動が自分が生きるステージを引き寄せます。
今自分が生きているステージに満足していなければ、自分を変えるしか方法はありません。
原始脳が感じる不安は原始時代には命を守る大きな武器でした。
「生きる」という目的を達するために獲得した性質だったのですが、安全性が原始時代と比べると飛躍的に向上した現代では機会の損失という大きなマイナス面も併せ持っていると理解してください。
最高の人生を手に入れよう
ウェルビーイングとは個人にとっての最高の人生を手に入れることにほかなりません。
原始脳の性質に目を向けないまま最高の人生を手に入れることは困難です。
最高の人生とは、原始脳の嫌う変化と良い人間関係の先にある状態だからです。
あなたが誰にも負けない意志の強さを持ち、人間としての尊厳を大事にし、感謝と思いやりの心を持って生きるなら、最高の人生を手に入れることは可能でしょう。
もしそうでなければ、原始脳の欲求に目を向け、思考を自分に取り戻すことが必要になります。
自分を見つめ、
自分の中の
不安や不快、安心と心地良さといった原始脳の欲求を探してみましょう。
少しでも気づくことが出来たら、あとは原始脳との戦いです。
最高の人生を手に入れたいという思いがあれば、必ず勝てる戦いです。
サポートも用意してありますので、お試しください。
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