― 煩悩「瞋(しん)」とその正体を見極める
イライラ、ムカつき、怒りっぽさ…それって煩悩?
誰でも「なんで私ばっかり」「もうムカつく!」と思うこと、ありますよね。
こうした感情は、仏教で言う煩悩のひとつ「瞋(しん)」にあたります。
怒り、憤り、憎しみなど、心をざわつかせる感情のことです。
煩悩はどこから生まれるのか?
私は、すべての煩悩は「本能」から生まれると考えています。
怒りもそのひとつで、もとは「自分を守る」ための原始的な反応なのです。
瞬間的なイライラも、突き詰めれば「生命を維持するための信号」です。
問題は、そのエネルギーをどう扱うかです。
エネルギーとしての「怒り」
この世界は、すべてがエネルギーでできているという視点に立ってみましょう。
感情も例外ではありません。
怒りは悪者ではなく、ただの「強いエネルギーのうねり」です。
怒りの扱い方 ―「湧き出たら、眺める」
怒りを抑え込もうとすると、かえって苦しくなります。
だからまずは、
- 怒っている自分を「観察する」
- 「今、エネルギーが動いているな」とラベリングする
これだけでも、怒りの波に飲み込まれずに済むのです。
怒りから解放されるには?
「怒ってはいけない」と思うよりも、
「今の怒りはエネルギーの流れの一部」と考えるほうが、自然です。
そしてそのエネルギーを、創作や運動、対話などに転換できれば、人生はより豊かに展開していきます。
まとめ|怒りと上手につきあうということ
- 「怒り」は煩悩のひとつ「瞋(しん)」
- その正体は、自分を守る本能の反応
- 怒りは悪ではなく、強いエネルギー
- 「観察」し、「変換」すれば、人生を前に進める力になる
あなたの中にある怒りを否定する必要はありません。
そのエネルギーをどう扱うかが、人生の質を変えていく鍵になるのです。
そこで大切になるのが「人生を楽しもうとする心構え」です。
怒って楽しい人はいないからです。
腹が立ったら一呼吸おいて、楽しさを優先してください。
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次回は煩悩「貪(とん)」=止まらない欲について取り上げます。
「もっともっと」と求めすぎて疲れてしまうあなたへ。
欲望の正体と、その付き合い方をお伝えします。
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