正解なんてない
多くの人は何か問題が起きたときに、必死になって正解を探します。
これも本能のせいです。
原始時代では少しの失敗でも死につながりました。
その体験が、自分は失敗してはいけない、間違ってはいけない、という強烈な感情が本能として刻まれたのだと推測できます。
生き延びるために不安や不快に敏感に反応しなければならないことから、私たちは何かしらの不安を抱えています。
なぜ正解を求めたがるのか
あなたは、人生において「正解」を求めていませんか?
「良い大学に入って、良い会社に入れば、人生安泰」 「結婚して、子供を産んで、マイホームを持つのが幸せ」 「〇〇さんのようになりたい」
もちろん、これらの目標を持つことは素晴らしいことです。
しかし、この世界には、ほとんど「正解」なんて存在しないんです。
なぜ「正解」を求めるのか?
私たちは、なぜ「正解」を求めるのでしょうか?
それは、本能的な欲求 なのです。
原始時代、人々は常に危険にさらされていました。
食料を求めて狩りに出れば、猛獣に襲われるかもしれません。
天候が急変すれば、命を落とすかもしれません。
そんな状況下で、「分からないこと」は死に直結しました。
そのため、本能的に「分からないこと」を嫌い、安心できる「正解」を求めるようになったのです。
「正解」に縛られる生き方
しかし、現代社会は原始時代とは大きく異なります。
食料は豊富にあり、危険な動物に襲われる心配もありません。
にもかかわらず、私たちは古い価値観に縛られ、「正解」を求め続けています。
そして、「正解」が見つからないことに不安を感じ、苦しんでいるのです.
「正解」は幻想
そもそも、「正解」は存在するのでしょうか?
例えば、「幸せな人生」とはどんな人生でしょうか?
お金持ちになることでしょうか? 有名な人になることでしょうか? 家族と仲良く暮らすことでしょうか?
人によって「幸せ」の定義は異なります。
つまり、「幸せな人生」に決まった「正解」はないのです.
それは、他のことにも同じことが言えます.
「良い仕事」 「良い恋愛」 「良い生き方」
すべて人によって価値観が異なり、「正解」は存在しないのです.
自分の「答え」を見つける
では、どうすれば良いのでしょうか?
大切なのは、「正解」を探すのではなく、自分の「答え」を見つけることです.
「自分にとって何が大切なのか?」 「自分は何をしたいのか?」
これらの問いに対する答えは、自分自身の中にしかありません.
具体的な例:
- ケース1: 周囲に反対されたが、自分の本当にやりたい仕事に転職した結果、充実した日々を送っている人。
- ケース2: 結婚や出産が必ずしも幸せではないと考え、自分のペースで人生を歩んでいる人。
- ケース3: 安定した生活を捨て、世界一周旅行に出た結果、新しい価値観を発見した人。
これらのケースは、「正解」にとらわれず、自分の「答え」を見つけた人たちの例です.
「答え」は一つではない
また、「答え」は一つではありません。
人生は、常に変化し続けます。
昨日は正解だったことが、今日は不正解になることもあります。
だからこそ、一つの「答え」に固執せず、柔軟に変化していくことが大切です.
失敗を恐れない
自分の「答え」を見つけるためには、行動しかありません.
しかし、行動すれば失敗する可能性もあります.
しかし、失敗を恐れる必要はありません。
失敗は、学びの機会です.
失敗から学び、修正していけば良いのです.
最後に
この世界には、ほとんど「正解」はありません.
だからこそ、自分の「答え」を信じ、自分らしい生き方をしてください。
存在しない正解を探して悩むほど馬鹿馬鹿しいことはありません。
このことも、やはり多くの人がそのことに気づいてすらいません。
正解はないのに正解を探すから、悩むし苦しいのです。
正解はないのにもかかわらず自分の答えが正解だと思い込むから、違う答えを出した人に腹を立てます。
お前は間違ってると非難します。
説得しようと力を注ぎます。
あるいは馬鹿にするかも知れません。
本能がそういう反応をするのだと十分に理解できれば、正解を探すのではなく冷静に対処できるはずです。
無意識に反応している自分に気づくことができるからです。
ところが、
本能の働きを知らないまま、無意識に反応する自分をコントロールすることができるでしょうか。
不可能ではないにしても、相当に困難なことに違いありません。
無意識に反応する大元をそのままにしておいて、結果をコントロールしようとすることは良い方法とは言えないのです。
何か答えを探す必要があるとき、正解を求めるのではなく、自分がどうすれば楽しいのかを基準にすると、本能の働きを弱めることが出来ます。
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