すぐ諦めちゃうのは悪くない?本能が選ぶ“撤退”の理由

原始脳のお話

すぐ諦めちゃうのは悪くない?本能が選ぶ“撤退”の理由

私たちは時に、何かを途中で諦めてしまう自分を責めてしまうことがあります。

しかし、「諦める」という行動も、本能的な選択のひとつであり、決して悪いことばかりではありません。

このブログでは、すぐ諦める理由やその背景にある本能の働きを掘り下げ、諦めをポジティブに捉える方法を探ります。

1. **すぐに諦めるのは悪いこと?本能が下す選択の真実**

「諦めるのは弱い人の証拠」なんて言われることがありますが、実際はそうとは限りません。

諦めることには、その時点で効率的な行動を選択するという本能的な意味があります。

たとえば、野生の動物が捕食に失敗した場合、すぐに他の獲物を探し始めることがあります。

それは「このまま粘ってもリスクが高い」と判断する生存本能に基づいているのです。

人間も同じように、状況を見て撤退するのは適応的な判断なのです。

2. **脳は省エネを優先する:諦める理由を解剖する**

私たちの脳は、エネルギー消費を最小限に抑えるよう設計されています。

何かに取り組んでいるとき、脳が「これ以上やっても成果が見込めない」と判断すると、諦めるように仕向けることがあります。

たとえば、難しいパズルに取り組んでいて「無理だ」と感じる瞬間。

それは単なる怠け心ではなく、脳が省エネモードに切り替わる信号です。

この仕組みがなければ、私たちは効率的にエネルギーを使えなくなり、他の重要な活動に影響を及ぼすでしょう。

3. **行動の選択肢を狭めるのは生存本能の働き**

「やり続けるべきか、それとも諦めるべきか」という選択肢は、私たちの生存に直結してきました。

生存本能は、少しでもリスクが高いと判断した行動を避けるよう私たちを導きます。

たとえば、古代の人々が危険な動物に遭遇したとき、「戦うか逃げるか」を瞬時に判断する必要がありました。

現代ではその状況は変わりましたが、リスクを回避するために選択肢を狭める本能は今でも働いています。

4. **頑張りすぎるのも危険?諦めることで守られる心と体**

一方で、「諦めないこと」が美徳とされる場面も多いですが、それが行き過ぎると心と体に負担をかけることがあります。

燃え尽き症候群やストレスがこれに当たります。

たとえば、仕事で無理を重ね続けると、身体に不調をきたすことがあります。

そんなとき、「一旦やめる」という判断は、心身を守るために必要な選択です。

これは、私たちの本能が「無理をしすぎると危険」と警告を発しているからなのです。

5. **諦めた後に見える新しい道:本能のポジティブな側面**

何かを諦めたあと、新しい選択肢が見えてくることがあります。

それは、本能が次の可能性を探るために働いているからです。

たとえば、キャリアチェンジをした人が「これこそ自分に合っている」と感じるようなケース。

過去の道を諦めたからこそ、新たな可能性を発見できたのです。

このように、本能は私たちを柔軟に適応させるための重要な役割を果たしています。

6. **諦めるべきか続けるべきかを見極めるヒント**

では、諦めるべきか、それとも続けるべきかをどう判断すればいいのでしょうか?

その鍵は「現実的な見極め」と「心の声を聞くこと」にあります。

– **現実的な見極め**: 成果が出る可能性やリソースを冷静に評価する。
– **心の声を聞く**: 「やりたい」という情熱が残っているかどうかを確認する。

たとえば、ランニング中に疲れを感じたとき、「この疲れは乗り越えられるものか、それとも体に危険を及ぼす兆候か」を見極めることがとても大切です。

7. まとめ


1. 原始的な本能: 省エネの選択

お伝えしたように私たちの祖先が厳しい環境で生き延びるためには、エネルギーを効率的に使うことが必要でした。

食糧が乏しく、危険が常に身近にあった時代には、無駄な努力を避け、できるだけエネルギーを節約することが生存の鍵だったのです。

このような省エネ本能は、現代においても私たちの潜在意識に深く刻まれています。

例えば、「やるべきこと」を後回しにしてしまったり、チャレンジよりも現状維持を選んだりするのは、この本能が働いているからです。

これを無意識のうちに選択すると、行動が抑制され、人生の可能性が狭まってしまうこともあります。


2. 現代的な本能: 楽しみの追求

一方で、現代社会では「楽しみ」や「好きなこと」を追求することが私たちの幸福に直結する重要な本能となっています。

原始的な本能とは異なり、この本能はエネルギーを使うことを恐れず、むしろそれを喜びに変えます。

好きなことに夢中になっている時、人は自然と努力を惜しまず、困難にも前向きに挑むことができます。

例えば、子どもが新しい遊びを覚える際には、頑張ろうと思わなくても何度も挑戦し続けます。

このような行動は、楽しみを通じて成長し、人生を豊かにする本能の現れです。


3. 選択による人生の分岐

原始的な本能に従うと、目先の快適さや安全を求め、エネルギーを節約する選択が多くなります。

これは短期的にはストレスを軽減するかもしれませんが、長期的には「惰性」や「後悔」につながる可能性もあります。

一方で、楽しみの本能を優先すると、エネルギーを使うことに積極的になり、人生がより刺激的で充実した旅となります。

ただし、これらの本能のどちらが「正しい」というわけではありません。

重要なのは、自分がどちらの本能に引っ張られているのかを理解し、意識的に選択をすることです。

省エネが必要なときもあれば、楽しみを追うことが必要なときもあります。

 

すぐに諦めてしまうことを否定的に捉えるのではなく、それが私たちの本能に基づいた適応的な行動であることを理解することが大切です。

そして、諦めた後に新たな道を探る力こそが、本能の持つ真のポジティブな側面です。

諦めることも選択肢のひとつとして認め、自分の生き方を柔軟に調整することで、より心地よい人生を送れるはずです。

 

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