【現代における煩悩:比較して落ち込む気持ち】
SNSで誰かの成功や幸せな日常を見るたびに、自分が取り残されたように感じたり、「なんで自分ばかり…」と落ち込んだりすることはありませんか?
この感情は、仏教で言う「煩悩」のひとつ。原始脳に備わった「比較本能」が原因です。
ちなみに仏教では人と比較することでいろいろな感情が沸き上がると言われています。
主に関係する煩悩:
「慢(まん)」
- 意味:自分と他人を比較して、優劣をつけたがる心。
- 種類:七慢(しちまん)と呼ばれる分類があり、比較による優越感・劣等感の両方を含みます。
七慢の中で特に関係が深いもの:
- 卑慢(ひまん)
自分が劣っていると知りながら、何とかして優位に立ちたいと願い、心がざわつくこと。
→「自分はあの人より下だ…でも…」と葛藤する状態。 - 我慢(がまん)
自己中心的な視点で、「自分こそ正しい」「自分が一番だ」と思う心。
→ 他人に勝ちたい、負けたくないという強い比較心。 - 増上慢(ぞうじょうまん)
わずかな理解や成長で「自分はすごい」と思ってしまう心。
→ 比較によって一時的に優越感に浸るが、その後の反動で落ち込むことも。
【本能が仕掛ける罠:比較=生存戦略だった】
私たちの祖先は、群れの中で自分の地位を確認することで安全や生存の可能性を測ってきました。
つまり「他人と比較する」という行為は、もともと命を守るための仕組みだったのです。
でも、現代ではそれが「自分を責める道具」になってしまっていることが問題です。
【思考とのバランス:比較の正体を知る】
大切なのは、この感情を否定することではありません。
「これは原始脳による本能的な反応だ」と気づき、「思考(理性)」を働かせて調整すること。
たとえば、「あの人はあの人、自分は自分」と唱えてみるだけでも、本能の暴走を食い止める力になります。
【解決法:エネルギーの視点を持つ】
私のもう一つの理論、「エネルギー一元の世界」という考え方でも、この比較感情を解消できます。
他人のエネルギーに引っ張られず、自分が生むエネルギーに意識を向けること。
「羨ましい」という気持ちが湧いたら、それをポジティブな行動エネルギーに転換する。
自分なりの喜びを見つけて、それを感じる時間を増やすことが、人生を豊かにします。
【まとめ】
- 他人と比較して落ち込むのは、本能的な仕組みである
- 自分の価値を下げる必要はない
- 本能に気づき、思考でバランスを取る
- 自分のエネルギーに意識を向けることで、楽しい人生が築ける
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