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考えすぎて動けない のは「脳の本能」と知るだけで楽になる

幸せになる新しい方法

私たちが生き辛さやしんどさを感じるとき、 その原因は「出来事」ではなく、 原始脳=本能=無意識の働きにあります。

無意識脳は、生き延びることだけに特化した脳です。 そのため、安心や安定を求め、 変化や不確定を「危険」と判断します。

この働きに気づいていないと、 私たちは「幸せには条件が必要だ」と信じてしまいます。

しかし、本当の幸せは、 外の条件が揃うことではなく、 心が動じない状態に戻れること。

ここからその仕組みを、やさしく紐解いていきます。

そんな原始脳=無意識脳の働きは、日常のあらゆる場面で静かに影響しています。
今日はその中でも、多くの人が気づかずに悩んでいる「心の疲れ」について、原始脳の安全システムという視点から解説します。

  1. 考えすぎは「性格」ではなく脳の生存本能
  2. ■ Survival Optimization System(SOS)理論
    1. 原始脳は“最悪の未来”を常に想定する
    2. 思考が止まらないのは「危険信号を探す本能」
    3. 考えすぎが止まらなくなるメカニズム
    4. 原始脳は「答えがない状況」を最も嫌う
    5. ● 現代に置き換えるとどうなる?
      1. ● 「決められない」は性格ではない
    6. 感情の強さが思考を乗っ取る
      1. ● 原始脳が不安を感じると何が起きる?
      2. ● 日常の中にある“典型的な悪循環”の例
        1. 例:メールの返信が遅い
        2. 例:将来への不安(転職・恋愛・人間関係)
      3. ● 思考が暴走すると、心も身体も疲れ果てる
    7. ④ 同じことを何度も考えてしまう理由
      1. ● なぜ何度も同じ考えが浮かぶのか?
      2. ● 例:恋愛や人間関係で起きる反芻
      3. ● 例:職場や仕事で起きる反芻
      4. ● 結論を出すのは“思考脳”だけ
  3. 原始脳の決定に思考が“感染”すると、ぐるぐる思考が始まる
    1. ① 原始脳は0.1秒で“危険”と決めつける
    2. ② 原始脳の判断が思考脳に“感染”すると拡大される
      1. ● 例:恋愛のLINEで起こる“感染”
    3. ③ 原始脳の決定から“思考の主導権”を取り戻す必要がある
      1. ● 主導権を取り戻すと何が起きる?
  4. ■ 不確実性に対する脳の反応(Default Mode Network と危険予測)
  5. ■ 反芻思考(rumination)は進化上の生存戦略だった
  6. 思考脳を取り戻す“静かなスイッチ”
    1. ①「今、危険はない」と宣言する
      1. ● なぜ言語化すると原始脳が落ち着くのか?
      2. ● 具体例:こんなときに使える
    2. ② 1つだけ“確実なこと”に集中する
        1. 私の経験
          1. H2:不安をつくっていたのは“私”ではなく“脳の回路”だった
          2. 原始脳は「危険かどうか」を勝手に判断するだけの装置
          3. 出来事は“点”ではなく、すべてがつながっていた
          4. 不安は消えていない。でも“不安に飲まれなくなった”
          5. そして私は、“人生楽しんでナンボ”という真理につながった
          6. ✨ まとめ:苦しさを生むのは“心”ではなく“脳の癖”だった
      1. ● 今すぐできる“確実なこと”への集中例
      2. ● なぜこれで考えすぎが止まるのか?
      3. ● 例:仕事でプレッシャーが強いとき
    3. ③ 原始脳の視点を理解するだけで負荷が半減
      1. ● 原始脳の視点とは?
      2. ● 「自分のせいじゃなかった」とわかると何が変わる?
    4. ● 具体例:こんなときに役立つ
    5. ④ 身体からアプローチすると原始脳は一瞬で鎮まる
      1. ● 身体アプローチが強力な理由
      2. ● 今すぐ使える身体アプローチ
      3. ● 例:緊張時に身体が固まるのはなぜ?
  7. 思考が静まるとエネルギーが戻る
    1. 心が軽くなるのは「本来の流れに戻った」状態
      1. ● 原始脳が静まると、思考が勝手に整い始める
      2. ● “本来の流れ”とは何か?
      3. ● エネルギーが巡ると、決断も行動も自然に進む
    2. 出来事の背後に流れる“エネルギー”
      1. ● エネルギーが乱れているときの出来事の特徴
      2. ● 逆に、エネルギーが整っているときはどうなる?
      3. ● 例:心の流れが現実に影響する瞬間
      4. ① ずっと迷っていたけれど、心が軽くなった瞬間に答えが出る
        1. ② 気持ちが整った日に、偶然にも必要な人に出会う
        2. ③ 気分が落ちているときにミスが増える
      5. ● 「出来事の背後」を見ると、生きるのが楽になる
    3. エネルギーが整うと“現実のタイミング”が変わる
      1. ● タイミングのズレ=エネルギーの乱れ
      2. ● エネルギーが整うと、なぜタイミングが揃うのか?
      3. ● 例:思考が静まり、気持ちが整った日の“偶然”
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考えすぎは「性格」ではなく脳の生存本能

私たちは「考えすぎる自分」を性格の問題だと思い込みがちです。
「心配性だから」「優柔不断だから」「性格が弱いから」と責めてしまう人も多いでしょう。

でも実際は、考えすぎは“脳の生存本能”によって起きている反応です。
あなたの性格のせいではありません。

人間の脳には、進化の過程で「生き延びること」だけを目的とした回路があります。
私の理論の核心である 原始脳(サバイバル脳) の領域です。

原始時代の人類にとって、「最悪を予想し続ける」ことは命を救うために必要でした。
残念ながら現代の私たちにも、このプログラムがそのまま残っています。

つまり、
あなたが考えすぎてしまうのは“弱さ”ではなく、むしろ正常な脳の仕組み。
生き延びようとしてくれている証拠なのです。

ここを理解すると、自分を責める必要はまったくないことが分かります。

■ Survival Optimization System(SOS)理論

リンク:
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4364301/?utm

専門的な要約:
この論文では、人間の脳には「生存最適化システム(Survival Optimization System)」があり、
“未知・不確実性=危険” と判断して優先的に処理するメカニズムが説明されています。

原始脳は“最悪の未来”を常に想定する

原始脳は、よい未来よりも“悪い未来”を優先して考えるようにつくられています。

  • もし草むらが揺れた時「風」で揺れているのか「獣」が潜んでいるのか判断がつかない時、
     原始脳は「獣かもしれない」と最悪を選ぶ。
  • この判断のおかげで、命を守ってきた。

このプログラムが、現代ではこう働きます。

  • 仕事のメールを送る → 「気に入られなかったら怒られる」と予測
  • 相手の表情が硬い → 「嫌われた?」と結論
  • 未来の選択に迷う → 「失敗したらどうしよう」

原始脳は、あなたを守ろうとして“悪い可能性”の方が重要だと判断するのです。

しかし現代は、普段の生活の中では命の危険などほとんどありません。
にもかかわらず、生存本能だけは原始時代のまま働くため、
普通の出来事に対しても警報が鳴りすぎてしまうのです。

その結果、“考えすぎ”という形で私たちの思考に現れます。

思考が止まらないのは「危険信号を探す本能」

「どうしても考え続けてしまう」
「頭のスイッチが切れない」
「ずっと同じことをぐるぐる考えてしまう」

これらはクセでも性格でもなく、
脳が「まだ安全が確認できていない」と判断している状態です。

原始脳は安全が確認できないと、
周囲の危険を探し続けようとします。

現代の具体例でいうと、

  • メールの返信が遅い
     → 原始脳「何か問題があった?危険かも」
  • 相手の顔色が曇って見えた
     → 原始脳「嫌われた?仲間から外れると危険!」
  • 選択を迫られる(転職・恋愛・人間関係)
     → 原始脳「結果が分からない=不確実=危険!」

このように、
脳が危険を探している限り、思考は止まりません。

あなたが考えすぎているのではなく、
あなたの原始脳が「安全がまだだよ」と警報を鳴らし続けているだけなのです。

考えすぎが止まらなくなるメカニズム

「考えすぎて苦しい」「頭がずっと動いて止まらない」
これは意志や性格の問題ではありません。

その背景には、原始脳(無意識の生存本能)と、思考脳(理性的な判断を行う部分)の“主導権争い”があります。

原始脳はあなたを生かすために、常に“危険な可能性”を探しています。
一方で、思考脳は「今の状況をどう整理し、どう判断するか」を担当します。

しかしこの二つは同時に強く働けません。
原始脳が優位になれば、思考脳は原始脳の決定をもとに思考を開始し、
思考脳が優位なら、原始脳は落ち着きます。

ただ命がかかっているだけに、スピードは断然原始脳が上です。

意識していないと原始脳に引きずられて思考が始まります。

ほとんどの人が心配性だったり、ネガティブだったりするのがその証拠です。

考えすぎが止まらないときは、
原始脳が主導権を握っている状態です。

ここから、メカニズムをさらに深く解説します。

原始脳は「答えがない状況」を最も嫌う

原始脳にとって、
「答えがない」「先が読めない」という状態は、命に直結する最悪のストレスです。

なぜなら原始時代、先が読めない=危険が潜んでいる可能性が高かったから。


● 現代に置き換えるとどうなる?

「どう返事すればいい?」
「相手は怒ってる?大丈夫?」
「この選択で本当にいいの?」
「仕事を辞めるべき?続けるべき?」
「告白したほうがいい?やめたほうがいい?」

これらはどれも“明確な答えが存在しない状況”です。

原始脳にとって、この状態は耐えがたい。

だから、あなた自身が望んでいなくても、
脳は勝手に“答えを探し続けてしまう”のです。

● 「決められない」は性格ではない

決められない人を「優柔不断」と呼ぶ文化がありますが、これは誤解です。

本当は、

原始脳が「まだ安全が確定していない」と判断しているだけ。

たとえば——

  • 転職
     →「新しい環境は未知=危険かも」
  • 恋愛
     →「傷つく可能性がある=危険かも」
  • お金の不安
     →「未来が見えない=危険かも」

このように、
原始脳は“自分が納得できる安全証拠”がそろわない限り、
あなたに決断させません。

むしろ、「決められない」は 生存本能が正常に働いている証拠なのです。

感情の強さが思考を乗っ取る

原始脳は感情(不安・恐怖・焦り)に反応します。
その反応が強いほど、思考脳は静まり、うまく働けなくなります。

つまり、
不安が強くなるほど、考える力は弱くなるのです。

これが「思考が乗っ取られる」という状態。

● 原始脳が不安を感じると何が起きる?

たとえば——

  • 返信が遅い → 「嫌われた?」
  • 上司の表情が硬い → 「ミスした?」
  • 将来のことを考える → 「失敗したら?」

原始脳はこれらを“危険の予兆”として受け取り、感情を強く揺らします。

すると、

  1. 原始脳が不安を出す
  2. 「なんとかしなきゃ」と思考が動き出す
  3. 不安がさらに増える刺激を探す
  4. 思考が暴走する(ぐるぐる思考)
  5. 不安がまた増える

という 「不安→思考暴走→さらに不安」 のループが始まります。

● 日常の中にある“典型的な悪循環”の例

例:メールの返信が遅い
  • 原始脳「何かあった?危険?」
  • 思考脳「怒ってる?嫌われた?どうすれば…」
  • 原始脳「ほらやっぱり危険だよ!」
  • 思考脳「どうしよう、考えなきゃ…!」

→ これで脳がフル回転し続けてしまう。

例:将来への不安(転職・恋愛・人間関係)
  • 原始脳「未来は不確実=危険」
  • 思考脳「どう選べばいい?失敗したら?」
  • 原始脳「もっと調べろ!もっと考えろ!」

→ 夜になっても思考のスイッチが切れない。

● 思考が暴走すると、心も身体も疲れ果てる

しかし、これはすべて 本能的なプログラムであり、
あなたの意志の弱さではありません。

あなたの脳が「あなたを守ろうとしているだけ」なのです。

④ 同じことを何度も考えてしまう理由

考えすぎの中でも最もつらいのが
「同じことを何十回も繰り返して考えてしまう」
という状態です。

これは心理学では“反芻思考(はんすうしこう)”と呼ばれ、
脳科学では「原始脳の警戒信号が止まらない状態」と説明できます。

● なぜ何度も同じ考えが浮かぶのか?

原始脳は、
「危険の可能性が少しでもあるもの」を徹底的に監視します。

そのため、

  • 言われた一言
  • 気になる表情
  • SNSの既読
  • 過去の失敗
  • 人間関係の小さな違和感

これらを“再点検”しようと繰り返し思い出します。

しかし原始脳には“結論を出す機能”がありません。

だから…
見直す → 不安 → また見直す → 安心できない → 見直す
という無限ループが起きるのです。

● 例:恋愛や人間関係で起きる反芻

  • 「あの時のLINEの内容…変に思われたかな?」
  • 「あの表情は怒ってた?」
  • 「返信が遅い…嫌われた?」

恋愛で反芻が起こりやすい理由は、
人間関係が“生存に直結する”と脳が判断しているためです。

● 例:職場や仕事で起きる反芻

  • 上司の指摘
  • 同僚の態度
  • 会議での一言

仕事は「生活の安全=生存」に関わるので、
原始脳にとっては命の問題と同じ扱いになります。

● 結論を出すのは“思考脳”だけ

原始脳には「答えを出す」機能がありません。

だからこそ、
同じ内容を“何度考えても絶対に解決しない”のです。

この事実を知るだけで、
反芻思考の苦しさが半分以上減っていきます。

原始脳の決定に思考が“感染”すると、ぐるぐる思考が始まる

考えすぎが止まらない背景には、
原始脳の“即断プログラム”
思考脳の“調整機能” がうまく連携しなくなる問題があります。

原始脳は、生き延びるために
「瞬時に危険かどうかを決める」
という仕組みを持っています。

しかしこの“原始時代のプログラム”が現代の私たちの思考に感染すると、
安全な状況でも 危険に見えてしまう拡大解釈 が起きます。

ここから「ぐるぐる思考」が始まります。

① 原始脳は0.1秒で“危険”と決めつける

原始脳の最大の特徴は、
「考える前に、決めてしまう」 という点です。

  • 相手の表情がわずかに曇る → “危険”
  • メールの返信が遅い → “危険”
  • 誰かの言葉が引っかかる → “危険”
  • 将来の選択が見えない → “危険”

これは誤解でも弱さでもなく、
原始脳の仕事が速すぎるだけ です。

脳科学でも、
「思考より先に“危険信号”が発火する」
ことが分かっています。

② 原始脳の判断が思考脳に“感染”すると拡大される

原始脳が「危険かも」と判断すると、
思考脳はその判断をもとに理由を探し始めます。

これが “思考の感染” です。

原始脳:危険
思考脳:なぜ危険?もっと証拠を探そう
原始脳:ほら危険だぞ!
思考脳:もっと考えなきゃ…!

この連携が暴走すると、
同じことを何度も考えてしまう“ぐるぐる思考”へ突入します。

● 例:恋愛のLINEで起こる“感染”

原始脳
「返信が遅い…危険!」

思考脳
「嫌われた?怒ってる?何かした?」
「最後の文に問題あった?」
「既読がついてない理由は?」

原始脳
「ほら、危険だろ!」

思考脳
「もっと考えなきゃ!」

完全な暴走ループ です。

③ 原始脳の決定から“思考の主導権”を取り戻す必要がある

ぐるぐる思考が苦しいのは、
あなたの思考が弱いからではありません。

原始脳に主導権を奪われているからです。

原始脳は感情が強いので、
思考脳は一時的に押し負けてしまいます。

だからこそ、
考えすぎを止めたいなら

「原始脳の決定に付き合うのをやめる」

ことが最初の一歩です。

● 主導権を取り戻すと何が起きる?

  • 思考がクリアになる
  • 不安が半分以下に減る
  • 視野が広がる
  • 落ち着きを取り戻す
  • 解決策が自然に見える

あなたが “考えすぎから抜け出すために”、
必要なのは 思考脳を前に出すこと。

その方法が次に続く
「思考脳を取り戻す“静かなスイッチ”」
で解説する内容になります。

■ 不確実性に対する脳の反応(Default Mode Network と危険予測)

リンク:
https://feelgoodpsychology.com.au/the-neuroscience-of-overthinking/?utm

専門的な要約:
脳の「デフォルトモードネットワーク(DMN)」は、
未来予測・リスク想定・過去の反省 を自動的に行う領域であり、
過剰に働くと“overthinking(考えすぎ)”につながる。
ぼーっとしている時でも脳は「危険がないか?」を勝手に探します。
そのため、静かにしているつもりでも考えすぎてしまうのです。

■ 反芻思考(rumination)は進化上の生存戦略だった

リンク:
https://www.practo.com/healthfeed/overthinking-understanding-the-spiral-and-how-to-step-out-of-it-58600/post?utm

専門的な要約:
反芻思考(同じことを繰り返し考えてしまう)は、もともと
「危険を学習して、生き延びる」ために役立った進化的な脳の反応だったと解説されている。

思考脳を取り戻す“静かなスイッチ”

考えすぎてしまうとき、私たちは「どうにかしよう」とさらに思考を回転させてしまいがちです。
しかし、これは逆効果で、原始脳の警報がますます大きく鳴り響くだけです。

思考の暴走を止め、思考脳(理性)に主導権を戻すには“静かなスイッチ”を使うことが有効です。
ここでは、すぐに実践できて、なおかつ脳の仕組みに合った3つの方法を紹介します。

①「今、危険はない」と宣言する

原始脳は「言葉」を理解しませんが、
“言語化された安心”には反応して鎮まりやすいという特徴があります。

不安や考えすぎが暴走しているとき、
脳は「未来の危険」を想定し続けている状態です。

だからこそ、意識して言葉にすることが大切です。

● なぜ言語化すると原始脳が落ち着くのか?

言葉を発するとき、
脳の“思考脳(前頭前野)”が必ず働きます。

つまり、

「今、危険はない」と言う → 思考脳が動く → 原始脳の警報が弱まる

という“脳内の主導権の入れ替え”が起きるのです。

● 具体例:こんなときに使える

  • メールの返信が遅くて不安
     →「今、私は責められていない。危険はない」
  • 将来の選択で頭がいっぱい
    →「未来はまだ起きていない。今、ここは安全」
  • 眠れない夜、思考が止まらない
    →「この部屋は安全。私は守られている」

たったこれだけで「ふっ」と思考が緩み、
脳の過剰反応が静まります。

② 1つだけ“確実なこと”に集中する

原始脳は“不確実性”が大の苦手です。
不確実なことが多いほど、危険を探し回り、思考が暴走します。

反対に、“確実なもの”に意識を向けると、脳は一瞬で落ち着きます

これは、マインドフルネスだけでなく、
私の理論「集中思考による原始脳の鎮静化」にもぴったりです。

人は集中して考えることで原始脳の働きを弱めることができます。

何か一つテーマを決め、徹底的に考え抜くことで、その間の時間は原始脳は働きを鎮めていますので、答えが得られやすくなります。

思考は宇宙の知恵とつながっているからです。

私の経験

私が「原始脳の正体」に気づいた瞬間、世界の見え方が変わりました。

私は長いあいだ、不安と戦ってきました。
特にパニック障害を経験した時期には、
「心」というものが自分の味方ではなく、
むしろ敵のように感じられる瞬間もありました。

しかし、ある日——
私は“心”の正体を理解するきっかけとなる体験をします。

それは特別な修行でも、悟りを求めて行った瞑想でもありません。
ただ、苦しさから逃れたくて続けた 「集中思考瞑想」 の最中に、
突然「分かってしまった」のです。


H2:不安をつくっていたのは“私”ではなく“脳の回路”だった

集中して思考を掘り下げていた時、
私はある事実に気づきました。

不安を感じているのは“自分”ではなく、“原始脳”という回路だ。

これは知識として理解したのではなく、
身体の奥からストンと落ちてきた「体感」でした。

今でもあれは宇宙からの贈り物だ、と確信しています。

その瞬間、
不安の“性質”がまったく違うものに見え始めたのです。

原始脳は「危険かどうか」を勝手に判断するだけの装置

原始脳は、私たちの先祖が生き延びるために進化してきた
「警報器のような脳」です。

  • 相手の一言
  • 表情の違和感
  • 未来の不確実性
  • 小さなミス

これらをすべて「危険かも」と判断し、
とにかく警報を鳴らします。

私は長い間、
この警報を「自分の心」だと思い込んでいたのです。

しかし本当は違いました。

“ただの生存プログラム”だった。

この気づきによって、
心の重さが一気に崩れ落ちていきました。

出来事は“点”ではなく、すべてがつながっていた

悟りの体験はもうひとつあります。

私はそれまで、
出来事を「良い・悪い」「成功・失敗」と判断し、
目の前のことに振り回されていました。

しかし集中思考を続けるうち、
ある感覚が訪れたのです。

“すべては流れの中の出来事でしかない”

人との出会い
過去の選択
突然の偶然
今日起きた小さなこと

そのすべてが“点”ではなく、
ひとつの大きな流れの中で起きている。

論理としてではなく、
直感としてそれが分かった瞬間、
私は初めて「安心」というものを感じました。

不安は消えていない。でも“不安に飲まれなくなった”

この悟りの体験によって、
私は不安を「敵」ではなく「脳の反応」として見られるようになりました。

すると、不安が湧いてもこう思えるようになります。

「これは脳が勝手に反応しているだけだ」

そう思えるだけで、
不安が自分の中心まで入り込んでこなくなる。

  • 余計な心配が消え
  • 思考がクリアになり
  • 行動できるようになり
  • エネルギーが自然に巡り始める

そんな変化が起きていきました。

そして私は、“人生楽しんでナンボ”という真理につながった

最後に気づいたのは、
人生とは「正しく生きる」ものではなく、
「楽しんで良いもの」だった
ということです。

原始脳はいつも“危険”や“損失”を探します。
しかし私たちの本質(思考脳)は、本当は—

  • つながり
  • 喜び
  • 安心
  • 成長
  • 創造

こういった方向へ進みたがっています。

心が軽くなると、人生の流れそのものが軽くなる。
その流れに乗ることこそが、人生を楽しむ秘訣。

私はそれを「人生楽しんでナンボ」と名付けました。


✨ まとめ:苦しさを生むのは“心”ではなく“脳の癖”だった

悟りの体験を通して分かったのは、
心の苦しみの多くは“脳の過剰反応”から来ているということ。

本当の自分は、
その過剰反応とは別の場所にいる。

それに気づいた瞬間から、
人生の方向が静かに、しかし確実に変わり始めます。

● 今すぐできる“確実なこと”への集中例

  • 深呼吸
     → 息が出入りしているのは100%の事実
  • 足裏の感覚を意識する
     → 足が地面を押している感覚
  • 手の温度を感じる
     → 冷たい、温かい、湿っている
  • 今している動作に意識を置く
     → 歩く、食べる、洗う、書くなど

これらはすべて「今ここにある確実な情報」です。

● なぜこれで考えすぎが止まるのか?

原始脳の暴走は「未来」を心配して起きています。
しかし、身体の感覚や今の行動に意識を向けると、
原始脳は「目の前の世界を安全に観察するモード」に切り替わります。

その結果、

  • 不安 → 小さくなる
  • 思考暴走 → 収まってくる
  • 気持ち → 落ち着いてくる

という流れが自然と起きます。

● 例:仕事でプレッシャーが強いとき

不安がピークに達したら、
・机に置いた両手の感触
・椅子に体重が乗っている感覚
・息が入ってくる動き
これらに5〜10秒集中するだけでも、

「考えすぎの回路」から
「今ここ回路」へ切り替わります。

③ 原始脳の視点を理解するだけで負荷が半減

考えすぎる人ほど、
「どうして私はこんなに弱いんだろう」
「なんでこんなに不安ばかり考えるんだろう」
と自分を責めがちです。

しかし実際は、
あなたの脳が“正常に働いているだけ”です。

● 原始脳の視点とは?

原始脳は「あなたを守ること」だけが仕事です。
幸せかどうかは関係ありません。

  • 未来は不確実 → 危険
  • 人に嫌われるかも → 危険
  • 変化する → 危険
  • 曖昧さがある → 危険

というルールで生きています。

だからこそ、不安やモヤモヤが湧き上がるのは
すべて原始脳の反応であり、あなたの欠点ではありません。

● 「自分のせいじゃなかった」とわかると何が変わる?

  • 自責が減る
  • 思考暴走が弱まる
  • 脳の緊張がとれる
  • 行動のハードルが下がる
  • 認知が広がる(視野が広くなる)

つまり、
考えすぎの8割は“自分を責めることで増幅されている”ということです。

原始脳の仕組みを知るだけで、
この増幅が消えます。

● 具体例:こんなときに役立つ

  • 人の機嫌が気になる
    → 「本能が危険を察知してるんだな」
  • 決断ができずに悩む
    → 「原始脳は不確実を嫌うから当然だ」
  • 嫌なことを何度も思い出す
    → 「原始脳が危険を学習しようとしてるんだ」

この“気づき”だけでも、
心の重さがふっと軽くなる人が多いのです。

④ 身体からアプローチすると原始脳は一瞬で鎮まる

原始脳は「身体の感覚」と強くつながっています。
それもそのはずで、原始時代の生存は“身体の反応”で判断していたからです。

  • 心臓が速い → 危険
  • 足が震える → 危険
  • 体がこわばる → 危険

このように、身体の状態が原始脳のスイッチを左右します。

● 身体アプローチが強力な理由

原始脳は 「今ここ」にある情報しか処理できない ため、
身体感覚に注意を向けると、
脳は未来の心配を続けられなくなります。

つまり、

身体 → 原始脳が安心 → 思考脳が戻る

という非常に強い効果があるのです。

● 今すぐ使える身体アプローチ

  • 肩をゆっくり5回回す
  • 手首を軽く振る
  • お腹に手を当てて呼吸する
  • 背中を伸ばすだけでもOK

たったこれだけでも、
原始脳の“戦闘モード”が“休息モード”へ切り替わります。

● 例:緊張時に身体が固まるのはなぜ?

緊張したときに身体が固まるのは、
原始脳が「刺激を減らして危険に備えたい」からです。

しかし、その固まりを「ほぐす」だけで、
原始脳は「危険なし」と判断します。

すると思考脳が戻り、

  • 頭が回る
  • 判断力が戻る
  • 冷静になる

といった変化が起きます。

思考が静まるとエネルギーが戻る

考えすぎが止まり、思考が静まる瞬間があります。
そのとき多くの人は「心が軽くなった」「体がふっと楽になった」と感じます。

心地よい瞬間ですね。

これは単なる気分の変化ではなく、
脳と心、そしてあなたの内側に流れる“エネルギーの回復現象”です。

本来、人の心は「前に進む力」を自然に持っています。
しかし、原始脳の過剰反応が続くと、その流れがせき止められます。

逆に言えば、
原始脳の余計な警報が静まったとき、
あなたの本来の流れが戻り、エネルギーが巡り出すのです。

心が軽くなるのは「本来の流れに戻った」状態

原始脳が暴走していると、
人は常に緊張し、体のどこかに力が入り、心が休めません。

  • 「どうしよう…」
  • 「これで合ってるのか…」
  • 「失敗したら…」
  • 「嫌われたら…」

このような“未来への警戒”が続くと、
脳はずっと“非常事態モード”のままです。

● 原始脳が静まると、思考が勝手に整い始める

不安を生み出していた原始脳の反応が落ち着くと、
思考脳(前頭前野)が自然に働き始めます。

思考脳が働くと、こんな変化が起きます。

  • 視野が広がる
  • 冷静な判断ができる
  • 思考がスッと整理される
  • 一つの考えにとらわれなくなる
  • 今すべきことが自然に見えてくる

つまり、考える力を取り戻すというより、
「本来の状態に戻る」というほうが正確です。

● “本来の流れ”とは何か?

あなたの中には、
もともと「こうしたい」「こうなりたい」「この方向に進みたい」という
自然なエネルギーの流れがあります。

これは努力して作るものではなく、
生き物として“本来そうである”流れです。

しかし、生存本能(原始脳)が暴走すると、
この流れが遮断されます。

不安 → 緊張 → 思考暴走 → 行動停止

このパターンが続くと、
自分が本来持っている“前に進む力”を感じられなくなります。

● エネルギーが巡ると、決断も行動も自然に進む

思考が静まり、原始脳の警報が止むと、
自分の内側のエネルギーがふたたび流れ出します。

すると、

  • 無理なく行動できる
  • 決断がスムーズになる
  • 直感が働く
  • 不安に支配されない
  • 「やってみようかな」という気持ちが湧く

こうした変化が自然に起きます。

行動しようと頑張る必要はありません。
エネルギーが戻ると、勝手に身体が動き出すのです。

これは多くの人が「楽に生きられるようになった」と感じる瞬間でもあります。

出来事の背後に流れる“エネルギー”

私たちは、目の前の出来事をバラバラな“点”として捉えがちです。

  • 今日の出来事
  • 出会った人
  • 気持ちの揺れ
  • チャンスに見える出来事
  • トラブルのように見える出来事

しかし、それらは単なる点ではありません。

すべての出来事には、
あなたの内側のエネルギーの流れが反映されています。

● エネルギーが乱れているときの出来事の特徴

  • 同じ悩みを繰り返す
  • 物事が止まる
  • 気持ちが重くなる
  • 小さなことが大問題に感じる
  • 行動する気力が湧かない

これは“外側の問題”ではなく、
内側の流れがせき止められているサインです。

● 逆に、エネルギーが整っているときはどうなる?

  • 必要な情報が自然に集まる
  • 良いタイミングが続く
  • 話がスムーズに進む
  • 直感が冴えて選択が早い
  • 小さな幸運=「シンクロ」が起こる

これは、
内側の流れと外側の出来事が一致している状態。

「調子がいい」「運がいい」と感じる時期は、
エネルギーの流れがスムーズな時期でもあります。

● 例:心の流れが現実に影響する瞬間

① ずっと迷っていたけれど、心が軽くなった瞬間に答えが出る

→ 原始脳の警報が止まり、思考脳がクリアになるから。

② 気持ちが整った日に、偶然にも必要な人に出会う

→ 内側の動きが外側の出来事に反映される。

③ 気分が落ちているときにミスが増える

→ エネルギーが乱れ、注意力が下がるため。

● 「出来事の背後」を見ると、生きるのが楽になる

多くの人は“出来事そのもの”に振り回されてしまいます。
しかし、その裏には必ず“エネルギーの流れ”が存在します。

あなたが整えば、現実も整い始める。
あなたのエネルギーが巡れば、流れも軽くなる。

だからこそ、
まず整えるべきは「外側」ではなく「内側」なのです。

エネルギーが整うと“現実のタイミング”が変わる

エネルギーが整うと、
単に気分が良くなるだけではなく、
“現実のタイミング”そのものが変わり始めます。


● タイミングのズレ=エネルギーの乱れ

人生がうまくいかない時期は、
次のような“タイミングのズレ”が起こります:

  • やろうとすると邪魔が入る
  • 気力が出ない
  • チャンスを逃す
  • ミスが続く
  • 不思議と重い出来事が重なる

これは“外側の問題”ではなく、
内側のエネルギーが重くなっているサインです。

● エネルギーが整うと、なぜタイミングが揃うのか?

理由はシンプルです。

エネルギーが整う
→ 思考が明確になる
→ 判断と行動が自然に一致する
→ 行動のタイミングが整う
→ 結果として「現実がスムーズに進む」

つまり、
内側の整いが外側のタイミングに反映されるのです。

● 例:思考が静まり、気持ちが整った日の“偶然”

  • 偶然連絡が来る
  • 必要な人に出会う
  • 良い案がひらめく
  • 物事が驚くほど早く動く

こうした“シンクロ”は
スピリチュアルではなく、
心理学・脳科学的にも説明がつきます。

エネルギーが整うと、
注意力・判断力・集中力が高まり、
結果として「良いタイミングをつかみやすくなる」のです。

何かを変えなければ幸せになれないわけではありません。 外側の条件が揃うことで心が満たされるのではなく、 心が動じないとき、私たちはすでに満たされています。 無意識脳の働きを理解することは、 自分を変えることではなく、自分に戻ること。 ゆっくりでいい。急がなくていい。 ここから一緒に、心の中心へ戻っていきましょう。 → https://miloku.net/musishikino-jidouhanou

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幸せというエネルギーを呼び込む

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