我慢しないで 心の声に従うと自由な人生が手に入る
現代社会では、「我慢は美徳だ」という考え方がまだ深く根付いています。
あなたもそう思っているかも知れません。
辛いことを耐え抜けば、いつか報われるという期待があるからです。
しかし、この思考は私たちの原始的な脳によるものであり、現代の生活に適応していない部分が多いのです。
この記事では、我慢がどのようにして生まれ、なぜそれが現代において必要ではないか、そして心の声に従うことがいかにして自由で充実した人生を手に入れる鍵となるかを考えてみましょう。
我慢は原始脳の働きから生まれる
原始時代、私たちの祖先は日々生き延びるために、様々な困難を耐え抜かなければなりませんでした。
1. 食糧の不足や不安定な供給
原始時代は食糧が安定して手に入る環境ではありませんでした。
狩猟や採集によって得た食料がいつ枯渇するか分からない状況では、空腹を我慢しながら次の食料を見つける必要がありました。
我慢することでエネルギーを節約し、長期間の飢えに耐えることができる能力が、生存率を高めたと考えられます。
2. 危険の回避
外敵や自然災害などの危険が常に存在する環境では、衝動的に動くことは命の危険を伴いました。
例えば、獲物を見つけたときや危険な動物に遭遇したときに、すぐに行動せず、冷静に状況を観察し、適切なタイミングを待つことが必要でした。
我慢して行動することで、無謀な行動を避け、生存するチャンスを増やすことができたのです。
3. 集団生活における協調性
原始時代の人々は、小さな集団で暮らし、協力し合って生き延びていました。
このような環境では、集団の利益を優先し、自分の欲望を抑えることが求められました。
衝突や争いを避け、他者との関係を保つために、我慢することが必要だったのです。
集団の一員としての協調性を持つことが生存に直結していたため、自己の欲望や不満を我慢できる人がより生き延びる可能性が高まりました。
4. 長期的な計画と備え
原始時代には、すぐに満足を得るために衝動的に行動するよりも、先を見越して行動することが生存に不可欠でした。
例えば、狩猟で得た食料をすぐに消費せずに保存し、未来のために備える必要がありました。
短期的な欲望を我慢し、将来に備える能力は、寒冷期や飢餓時において生存を助ける重要な要素となりました。
これらの理由から、我慢することが原始時代においては生存のための戦略の一つだったと考えられます。
しかし、現代社会では生存そのものが直面する危機が少なくなり、我慢の必要性が減ったにもかかわらず、脳は依然としてこの原始的な行動を重要視しているのです。
現代社会では毎日命を脅かす危険と向き合うことは稀です。
それにもかかわらず、原始脳は我慢が大切だと感じ、辛い状況を耐え忍ぶように仕向けます。
我慢は現代では不必要なギャンブル
我慢することで得られる報酬は不確実です。「辛抱すればいつか良いことがある」という考え方は、未来に保証されない報酬を期待して行動する点で、ギャンブルと似ています。
確実に結果が得られる保証はなく、努力が報われない可能性も十分にあるのです。
さらに、現代では長寿が当たり前となり、私たちはより長い時間を過ごすことができます。
そのためには、単に生き延びることを目的とした原始脳に影響されて我慢を続ける必要はありません。
それどころか、人生の質が重要視される時代において、我慢を続けることは自分自身の「幸福や充実感を犠牲にする」可能性が高まります。
心の声に従うことが自由な人生を手に入れる鍵
我慢をやめて「自分の心の声に従うこと」こそが、自由で充実した人生を手に入れるための鍵です。
心の声に従うとは、自分が本当に何を望んでいるのかを見つめ、それに基づいて選択をすることを意味します。
これにより、自分の人生を主体的にコントロールでき、日々の充実感や満足感が増します。
例えば、仕事でストレスを感じ続けている人が、単に「耐えれば報われる」と考えて我慢し続けるよりも、「本当に自分がやりたいことは何か?」と問いかけ、それに従って行動することで、より意味のある時間を過ごすことができるでしょう。
心の声に従って選択した楽しもうとする人生は、無理なく続けられる活動が中心となるため、自然と努力が結果に結びつきやすくなります。
我慢をやめるためのステップ
では、我慢をやめて心の声に従うためにはどうすれば良いのでしょうか?ここではいくつかのステップを提案します。
1. 自分の気持ちに正直になる
我慢をしていると、心の中で感じている本当の気持ちを無視してしまいがちです。
まずは、自分が今何を感じているのかを正直に認識することが大切です。
2. 「我慢する必要がない」と認識する
我慢は原始的な生存本能からくるものだということを理解し、現代では必ずしも必要ではないと自覚しましょう。
我慢しない選択肢があることを意識することが重要です。
3. 心の声に耳を傾ける
自分が本当に望んでいることや、やりたいことに対して意識的に向き合いましょう。
その声を無視せず、尊重することが大切です。
4. 行動に移す
心の声に従って決めたことは、すぐにでも実行に移すことが大切です。
我慢し続けるよりも、自分の意思を行動に移すことで、自由で幸福な人生を築くことができます。
5.人生を楽しもうとする
自分の人生を原始脳の働きに任せるのではなく自分に取り戻すには、とにかく人生を楽しもうとする心構えが必要です。
人生を楽しもうとすることで視野が広がるからです。
原始脳は不安や不快に敏感に反応するので、強く影響を受けると視野が狭まります。
我慢を手放すことのメリット
心の声に従って生きることには、多くのメリットがあります。
まず、ストレスが軽減され、心身の健康が向上します。
我慢による負担が軽くなると、心の余裕が生まれ、人間関係や仕事に対しても前向きに取り組むことができるようになります。
また、自分の価値観に基づいた行動をとることで、自己肯定感が高まり、満足感のある生活を送ることができます。
さらに、我慢せずに自由に生きることで、自分自身に対する信頼感が深まります。
「自分は自分の人生をコントロールしている」という感覚は、幸福感や安心感をもたらし、他人と比較する必要もなくなります。
まとめ:我慢せずに、自由な人生を手に入れよう
我慢は、原始時代の生存本能に根ざした行動であり、現代においては必ずしも必要ではありません。
我慢を続けることで得られる報酬は不確実であり、人生の質を犠牲にする可能性が高いのです。
心の声に従い、自分が本当に望んでいることに基づいて選択をすることが、自由で充実した人生を手に入れる鍵となります。
人生は我慢して生きるほど長くはありません。
今この瞬間を大切にし、自分らしく生きる道を選びましょう。
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